「サステナブル」という言葉はほとんどの方が耳にしたことがあるでしょう。今、このサステナブルをコンセプトにした結婚式が海外を中心に話題になっています。大規模で賑やかな式にしたいという方、小規模で暖かい式にしたいという方、こだわりは人それぞれだと思います。一生に一度の大切な結婚式だからこそ、サステナブルを取り入れながらオリジナリティ溢れる素敵な結婚式にしてみてはいかがでしょうか。
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まず、最近耳にすることが増えた「サステナブル」は、直訳すると「持続可能性」という意味です。一時的な利益や快適さに捉われるのではなく、長期的にみて地球環境や社会をよりよくする方法を探究することが、サステナブルな考え方です。
最近では、サステナブルをコンセプトにした結婚式が海外を中心にトレンドになっています。新郎新婦やゲストはもちろんのこと、地球環境のことも考えた思いやり溢れる結婚式のスタイルです。では、具体的にどのようなことをすればサステナブルウェディングといえるのでしょうか。
持続可能なことを結婚式に…、一見難しそうに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。気軽に取り入れることができるアイデアをご紹介するので、参考にしてみてください。
化学肥料を使用しないオーガニック食材を披露宴の料理に用いてはいかがでしょう。身体に優しいことはもちろん、オーガニックは環境への負荷が限りなく少ない農法なのです。
さらに、地元の食材を活かすことで、フードマイレージ(食糧の輸送に伴い排出される二酸化炭素の量を数値化したもの)を下げることにもつながります。食への関心がた高まるなか、オーガニック食材でおもてなしすると喜ばれることでしょう。
最近では新型コロナウイルスの影響で結婚式が延期になり、その度に何回も招待状を郵送するコストや手間を懸念して招待状をWEB化するひとが増えています。たくさんの紙を使用しなくて良いというエコな点に加えて、ゲスト側も出欠の返信が楽というメリットも。
上司や親族など目上のひとにはWEBの招待状がカジュアルに感じられてしまい相応しくない可能性が考えられます。紙の招待状を送りたいという場合は、再生紙を利用するなどの方法もあります。
女性が一番こだわりたい部分であるウェディングドレスは、オーガニック素材を使用したものを選ぶことで地球環境保全につながります。オーガニック素材の生地は適度に油分を含んでおり、しっとりとした肌触りで着心地も抜群です。
また、せっかくこだわったウェディングドレスは、挙式後もずっと大切に使えるように、ベビーグッズや小物入れ、リビンググッズなどにリメイクすることをおすすめします。
人・社会・自然に配慮して採掘されたダイヤモンドをエシカルダイヤモンドと呼びます。2006年に公開された映画『ブラッド・ダイヤモンド』により、ダイヤモンド製造の裏側にある紛争問題や児童労働、環境破壊が広く問題視されるようになりました。
人権や自然環境に配慮していること、トレーサビリティが確保されていることも、ダイヤモンドの美しさの大切な要素であると考えています。贈るひと・贈られたひと、そして採掘や製造に関わるすべての人が幸せになるジュエリーを選択することが求められます。
手軽な価格で購入できる製品の裏側には、先進国よりも安い賃金で重労働を強いられる労働者が存在します。発展途上国の原料や製品を適正価格で長期的に購入することで生産労働者の生活改善を目指すそうと生まれたのがフェアトレードです。日本にもコーヒーやチョコレート、キャンドルなどのフェアトレード認定商品が多数あります。
大切なゲストに渡す引き出物・引き菓子・プチギフトもサステナブルな視点で選びましょう。他にも、繰り返し使えるエコバッグや小さな観葉植物なども喜ばれるのではないでしょうか。また、持ち帰り用の袋は再利用可能な紙素材のものや風呂敷などを利用するとよいでしょう。
今回ご紹介したこと以外にも、フードロスに配慮してみたり、食器類は使い捨てプラスチックを避けるなど、いろいろな方法でサステナブルウェディングは実現することができます。大切な結婚式だからこそ、なにかひとつでもサステナブルを取り入れてみてはいかがでしょうか。自分たちの結婚式を通じて地球を守る、そう考えると、サステナブルウェディングはより幸せな思い出となりそうです。
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