運航中の船舶も脱炭素 三菱重工グループ、アンモニアなど燃料転換技術を本格実証 | EnergyShift

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運航中の船舶も脱炭素 三菱重工グループ、アンモニアなど燃料転換技術を本格実証

運航中の船舶も脱炭素 三菱重工グループ、アンモニアなど燃料転換技術を本格実証

EnergyShift編集部
2021年05月23日

脱炭素の機運が世界的に高まるなか、海運業界の脱炭素化を目指す動きが本格化している。三菱重工グループは、運航中の船舶の脱炭素を目指し、CO2を排出しないアンモニアへの燃料転換など改造船の普及拡大に向けた取り組みを強化する。

コンテナ船やタンカーなど国際的な物流を担う海運業界も、脱炭素に向けた対応を迫られている。

国連の専門機関であるIMO(国際海事機関)は温室効果ガスの排出量を2050年までに半分に減らし、今世紀中のできるだけ早い時期に排出ゼロにする目標を掲げている。

日本企業も、日本郵船や商船三井はじめ、造船メーカーなどがCO2を排出しない水素やアンモニアを船舶の動力源にしようと、開発を進めている。ただし、海運業界の脱炭素実現に向けては、運航中の船舶の脱化石燃料も欠かせない。

こうしたなか三菱重工業は、子会社である三菱造船と三菱重工マリンマシナリとともに、運航中のコンテナ船やタンカーなどを対象に、アンモニアやメタノールなど脱炭素燃料への改造などに本格的に取り組む。また、船上CO2回収装置の技術開発なども進める。

海事業界の脱炭素化を促進する国際的な研究機関「マースクゼロカーボンシッピング研究所(The Mærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shipping)」とも協業し、既存船の脱炭素を進める考えだ。

 

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