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シェル、米のシェール資産を米コノコに約1兆円で売却

シェル、米のシェール資産を米コノコに約1兆円で売却

2021年09月21日

9月20日、欧州石油最大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社、シェル・エンタープライズLLCは、米国のシェール資産を約95億ドル(約1兆400億円)で米石油大手のコノコフィリップスに売却すると発表した。

今回売却するのは、米南部テキサス州とニューメキシコ州にまたがるシェールの最大鉱区、パーミアンの石油・ 天然ガス資産。石油換算で日量約17万5千バレルを生産する油田・天然ガス田のほか、約960kmの輸送パイプラインも売却対象という。

シェルは2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目標としており、中間目標としてエネルギー1単位あたりのCO2純排出量を30年に16年比で20%、35年に同45%減らす方針を打ち出している。

しかし、オランダ・ハーグの地方裁判所はこの削減計画は不十分だとし、30年までに温暖化ガス排出量を19年比で45%削減するよう命じる判決を出しており、シェルはこうしたことを考慮して今回の売却に至ったのではないかと日経は分析している。

発表の中でアップストリームディレクターのWael Sawan氏は、今回の売却について、「当社が数よりも質を重視していること、そして資本を規律正しく管理していることを改めて反映している。今回の取引は、パーミアン・チームの卓越した操業実績によって実現したものであり、キャッシュ・デリバリーの促進と追加分配を通じて、株主に優れた価値を提供するものだ」と述べている。

EnergyShift編集部
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