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イタリア再エネオークションで最低価格 / 中国はコロナ後もCO2削減 / ブルガリアFIT再導入 / 成長する中国バッテリー市場 / Nova社の新潮力タービン

イタリア再エネオークションで最低価格 / 中国はコロナ後もCO2削減 / ブルガリアFIT再導入 / 成長する中国バッテリー市場 / Nova社の新潮力タービン

EnergyShift編集部
2020/06/15

日本ではあまり紹介されない海外のエネルギー業界最新ニュース。EnergyShift編集部が厳選してお送りする。

Nova Innovation社の最新式ダイレクトドライブ式潮力タービンは潮力発電コストを30%削減する

イタリア二回目の再エネオークション 最低価格は0.056ユーロ/kWh

イタリアのエネルギー機関GSE(Gestore dei Servizi Energetici)が行った二度目の再エネオークションでは、風力発電が18プロジェクト、合計容量406MWを確保し、今回も優勢となった。太陽光は4プロジェクト、容量19.3MWを確保したものの、最安値がついた。
587.5MWの容量に対して入札を募った今回、政府は500MWの確保を期待したが、合計425.3MWと及ばなかった。
上限価格70ユーロ/MWhの取引で56ユーロ/MWhという再エネ最低価格がついたのは、サルデーニャ島ヌオロ県の5.7MWの太陽光発電プロジェクトだ。
風力では、ベネヴェント県南部の37.9MWのプロジェクトについた56.903ユーロ/MWhが最安値であった。一方、フォッジャ県南部の12.6MWの風力発電所には68.397ユーロ/MWhの値がついた。
2020年1月に行われた前回の入札(風力495MWに対し太陽光は5MWの1プロジェクトのみ)よりは、太陽光の善戦がみられた。
およそ20.9GWの太陽光発電容量をもつイタリアは、2030年までに50GW規模への拡大を計画している。

Italy’s second renewables auction secures lowest price of €0.056/kWh(pv magazine 2020/06/02)

中国、新型コロナに屈さずCO2排出量削減を宣言

中国生態環境部は2020年6月2日、中国はパリ協定のCO2排出量削減誓約を遵守すると述べた。代表のLiu Youbin氏によれば、中国のCO2排出量削減は新型コロナウイルス流行の影響によって変わることはないとし、中国は気候変動に向け、自主的削減目標(NDCs)を100%達成するだろうと述べた。
2015年に署名したパリ協定の一環で、中国は2005年から2020年の期間に「二酸化炭素排出係数」(GDP単位あたりのCO2排出量)を40~45%カットすると約束した。2019年にはさらに野心的な目標を設定したと発表したが、具体的な数字は示されなかった。
中国は世界最大の温室効果ガス排出国であり、コロナによる封鎖から巻き返しをはかろうと、多量の炭素を排出する重工業に注力する懸念がある。中国政府が今回の宣言通りやり遂げるとなれば、非常に良いニュースだ。

EGEB: China says it will still reduce emissions despite COVID-19(electrek 2020/06/02)

ブルガリア、30kWまでの太陽光発電システムにFIT再導入を計画

ブルガリア政府は屋根上太陽光発電設備を対象に、1年間のFIT再導入を計画している。これは数年続く低成長をうけて、国の太陽光発電の復活を狙った動きだ。
ブルガリア太陽光協会(Bulgarian Solar Association)の取締役Anton Zhelev氏によれば、エネルギーおよび水道の規制当局の承認はこれからだが、この1年間のスキームは2020年7月初めに発効し、2021年6月に期限切れとなるとのことだ。
草稿では、屋根上太陽光設備(5kW以内)を238.07ブルガニアレフ/MWh(121.72ユーロ)に、5~30kWの設備には198.27ブルガニアレフ/MWhの買い取り価格が適用されるとある。
Zhelev氏は、インセンティブが適用される容量には上限を設けるべきではないとし、「最終的な決定は国会や政府ではなく、規制当局次第だ」と述べた。 ブルガリアは2019年末時点で1,065MWの太陽光発電容量を持っていたが、インセンティブがないことで、過去7年間の追加分はわずか53MWにとどまっている。

Bulgaria plans to introduce FITs for solar systems up to 30 kW(pv magazine 2020/06/03)

中国、二次電池貯蔵容量が1.7GWへ

中国エネルギー貯蔵アライアンス(Cnesa)による新たなデータによると、2019年末、中国のエネルギー貯蔵容量は32.4GWに達した。そのうち電気化学的エネルギー(二次電池)貯蔵は1.7GW。2019年で新たに636.9MWの容量が追加されており、電気化学的エネルギー貯蔵市場は59.4%の成長となった。この成長傾向はしばらく継続するだろうとCnesaは予測する。
Cnesaの調査によると、リチウムイオンバッテリーの価格は昨年1,000~1,500元/kWh(141~211ドル)下がった。Cnesaは、エネルギー貯蔵部門の成功は2017年に中国政府が導入した、エネルギー貯蔵開発の新しい規定によるものと主張する。
また、同じく成長の背景として、中国の貯蔵システムプロバイダの規模と競争性についても強調した。他国の技術に頼る部分もありながら、中国は本流かつ最先端のエネルギー貯蔵ソリューションを発展させている。

China reaches 1.7 GW of electrochemical storage capacity(pv magazine 2020/06/03)

Nova Innovation社、新潮力タービンの製造に成功

潮力エネルギー企業のNova Innovation社は、最先端のダイレクトドライブ式潮力タービンの製造プロジェクトを成功させた。このタービンは変速装置を不要とし、潮力発電のコストを30%削減する。
Nova Innovation社は2016年、ダイレクトドライブ式潮力タービン「D2T2」開発のため、欧州委員会のSME Instrumentから225万ユーロの資金提供を受けている。3年後に完成し、発売準備が整って、シェトランド諸島にあるNova社の潮力設備に設置されようとしている。さらに、15基をNova社最初の国際プロジェクトとしてカナダへ輸出する契約が決まった。新タービンにはNova社既存のタービンのノウハウが生かされており、効率の向上とコストの削減をもたらした。また、風力業界からのノウハウによって変速装置の必要性を排除し、デバイスのパフォーマンスと効率を大いに改善した。
このプロジェクトの成功は、欧州のクリーンエネルギーの未来に貢献したとして、D2T2をEUの持続可能なエネルギー週間(EUSEW)アワードの最終選考へと導いた。欧州グリーンディールと世界の大望を推し進めていく。

Nova Innovation successfully completes manufacture of new tidal turbine(RENEWABLE ENERGY MAGAZINE 2020/06/05)

(Text:鶴田さおり)

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