10月8日、竹中工務店、鹿島建設、デンカは、3社の技術を融合して、カーボンネガティブコンクリートを実現する技術を共同研究することに合意したと発表した。
コンクリートは製造過程で大量のCO2を排出することから、カーボンネガティブコンクリートを実現できればその削減効果は極めて大きいと考えられている。
今回の共同研究では、それぞれ新規開発したCO2排出量を大幅に削減するコンクリートをベースに、CO2を吸収するコンクリートやCO2を吸収したコンクリート素材を活用し、より高いレベルで汎用性のあるカーボンネガティブコンクリートを実現させ、本格的な普及を目指す。
CO2排出量を大幅に削減するコンクリートは、竹中工務店、鹿島建設らが開発したコンクリートのCO2排出量を6割削減できる「ECM(エネルギーCO2ミニマム)」を活用。
CO2を吸収するコンクリートは、鹿島建設、デンカらが開発した「CO2-SUICOM」を活用する。セメントの半分以上を、炭酸化混和材「LEAF」と高炉スラグなどの産業副産物に置き換えることに加え、製造過程においてコンクリートにCO2を大量に固定する。
これにより、コンクリート製造時のCO2排出量を実質ゼロ以下、つまり大気中のCO2を減少させることができる。現状品では、1m3あたり18kgのCO2を大気中から削減可能であるという。
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