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CO2など、温室効果ガスの大気中濃度が過去最高に

CO2など、温室効果ガスの大気中濃度が過去最高に

2021年10月26日

世界気象機関(WMO)は10月25日、2020年度の、二酸化炭素(CO2)をはじめとした温室効果ガスの大気中濃度が、過去最高を更新したと発表した。2020年のCO2の世界平均濃度は約413.2PPM(PPMは100万分の1)だった。2019年に記録した過去最高値からさらに2.5PPM増え、過去10年間の平均の増加幅である2.4PPMを上回る。産業革命前の1750年以前の平均値とされる278PPMと比べれば、約49%も上昇したことになる。

またCO2以外にも、同じく温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素の2020年度の世界平均濃度も、それぞれ1,899PPB(PPBは10億分の1)、333.2PPBと史上最高値を更新した。

2020年度は、新型コロナウイルス禍による社会・経済活動の停滞で、化石燃料由来のCO2排出量が前年比で約5.6%減ったが、大気中濃度は増加する結果となった。森林や海洋による、CO2の吸収量を上回っていたとみられる。

日本では2019年、2020年と2年連続で、年間平均気温が過去最高を記録している。「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」というパリ協定の長期目標に照らし合わせずとも、誰もが、温暖化の深刻さを日常的に感じるところだろう。

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EnergyShift編集部
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