伊藤忠商事と東京センチュリーは、分散型電源並びに関連機器のサブスクリプションサービスを目的に、共同で合弁会社「株式会社IBeeT」を今年4月に設立。サブスクリプションサービスの第一段として家庭用蓄電池「Smart Star3」「Smart StarL」の2商品の提供を発表した。
Smart Starは、全負荷型蓄電池であり、停電時に全ての電気を利用できることに加えて、各家庭の電力需要パターンを人工知能(AI)で学習し、太陽光や深夜の安い電力を活用した蓄電池放充電の最適化が実現できる。
Smat Star Lは希望小売価格293万円(税別)だが、日本経済新聞によると月額1万円、15年契約(保守・製品保証・ソフトウェア込み)で提供する予定。契約期間後は契約者に無償譲渡すると報道している。提供時期は9月。
同社では、将来的にEVリユース電池を活用した中・大型蓄電システムや、業務用蓄電池、太陽光パネル、EV本体及び関連機器等もサブスクリプションサービスで提供することを視野に入れている。
また、今回のSmart Starのサブスクリプションサービスを通じ、余剰電力をAIを用いて相互に融通する、効率的な分散型電源プラットフォームの早期構築も図っていく計画だ。
本発表の中で、伊藤忠商事と東京センチュリーは、「IBeeTと連携して分散型電源並びに関連機器のサブスクリプションサービスを進化させることにより、新たなエコシステムおよびサーキュラーエコノミー(循環経済)を創出するなど、脱炭素社会と分散型エネルギー社会の実現に向けて貢献していく」と述べている。
IBeeTを活用した将来のビジネス展開図(イメージ)
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