GEグループのGEデジタルは、2021年12月21日に、再生可能エネルギーなどの電源の運用と市場管理にあたって、計画機能を持つソリューションを提供するカナダの企業であるオーパスワン・ソリューションズ・エナジー社(以下、オーパスワン)の事業を買収した。GEデジタルの技術を組み合わせることによって、電力会社は再生可能エネルギーと蓄電池やDR、EV用充電器などの分散型エネルギー資源(DER)を統合した計画・運用ができるようになるという。
GEデジタルのグリッドソフトウェア事業ゼネラルマネージャーであるジム・ウォルシュ氏は「世界中の電力会社は、再生可能エネルギーとDERの急速な成長に伴い、新たな障害に直面しています。すべての地域で再生可能エネルギーとEVの需要が高まるにつれ、送電網および運用者にとっての課題は日々深刻になっています」と語り、今回の買収の意義を強調した。
オーパスワンはGEデジタルとこれまでも協業しており、DERの運用計画、再給電、スイッチングなどを改善するエネルギーネットワークへの移行をサポートしてきたという。
オーパスワンの社長兼CEOのジョシュア・ワン氏は「私たちのコミットメントは、DERに関する世界で最も困難な課題を解決するため、送電網運用者に最高の戦略と技術を提供することです。エネルギー転換と未来の送電網を可能にするという私たちの使命の中で、エキサイティングな時を迎えています」と語っている。
GEデジタルにおいて、スマートグリッドのためのソリューションは最大のセグメントに成長している。今回の合意により、電力会社はさらに高度なデジタル・トランスフォーメーションが行えるようになるということだ。
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