循環型社会の実現には3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進が不可欠です。こうした取り組みとして、マイバックの利用は着実に広がりを見せています。さらに一歩進んで、個人がマイボトルやマイカップを持参するなどの取り組みが見られるようになりました。
今回は、機能面やデザイン面でおすすめのマイボトルと、マイボトルの持ち込みを推奨しているカフェを厳選してご紹介します。
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徐々にわたしたちの暮らしに定着しつつあるマイボトルの主なメリットをご紹介します。
世界では、年間400万〜1,200万トンのプラスチックが海に流れ込んでいると推定されており、生態系へ多大な悪影響を及ぼしています。2018年に発表された経済協力開発機構(OECD)の報告では、プラスチックごみが観光業・漁業にもたらす損害は年間約1兆4,000億円に上るとのこと。
ペットボトルや使い捨てカップからマイボトルに切り替えるだけで、ごみの削減にも繋がります。
繰り返し使えるマイボトルを使用することで、紙やプラスチックの無駄な生産を減らし、製造及び廃棄時の二酸化炭素排出を抑えることが期待できます。
ペットボトルなどは飲み切らなかった分がぬるくなってしまう欠点があります。一方で、保温・保冷機能があるマイボトルは外気温に左右されず、いつでも飲みごろの温度を保つことができます。
ペットボトルの年間総廃棄量が中国・アメリカ・インドに次いで4番目に多い日本。毎日150円のペットボトル飲料を1本買うと、1ヶ月で4,500円もの出費になります。繰り返し使えるマイボトルに変えるだけで、かなりの節約になります。
また、コンビニやカフェでは、マイボトルを持参すると割引価格で購入できる店舗もあります。
2014年にニューヨークで生まれた、コンパクトに折り畳めて何度でも使用できるコーヒーカップ。stojoの製品は「使い捨て文化を終わらせる」という理念のもと作られています。
安全性を第一に考えて各部品はBPAフリー、鉛フリー、フタル酸フリー。接着剤や化学薬品も不使用です。シリコーン部分は、ヨーロッパの安全基準であるLFGB認証を取得しています。
創業100年を超える歴史があるアメリカの老舗ブランド。真空断熱技術とスチールの頑強さを融合し発明したボトルは、これまでの「温かい飲み物の楽しみ方」を一変しました。
スタンレーの商品は、原材料から製造方法まで、スタッフにも、地球にも、地域にも、ユーザーにも、優しく正しくあることをスタンダードとしています。
オーストラリア生まれの繰り返し使えるガラスタンブラー。ガラス職人がひとつひとつ手作りで製造しています。
100%プラスチックフリーで、体にも環境にも配慮した無害原料のみで製造。ガラスはハイグレード耐熱強化ホウケイ酸ガラス、蓋とスリーブはプレミアムフードグレードのサーマルシリコンで、程よい保温性も兼ね備えています。
アメリカ生まれの断熱携帯ボトルブランド。断熱ボトルをはじめ、耐熱キャップ、超軽量ボトルなど豊富なラインナップも大きな魅力の1つ。
その機能性や独自のデザインが認められ、世界で最も権威のある賞の1つ「iF Design賞」や国際的なプロダクトデザイン賞でもある「Red Dot賞」を受賞しました。
2010年、ニューヨークで生まれたボトルブランド。誰もが欲しいと思うボトルをつくることが、世の中の使い捨てプラスチックボトルを減らす上で重要と考え、機能性とデザイン性を併せ持つボトルを販売しています。独自技術による優れた保温保冷力効果を持ち、洗練されたフォルムとデザインが特徴です。
鮮やかで明るいカラーやクラシカルな模様がプリントされた繰り返し使えるコーヒーカップです。 カップ本体は、竹の繊維、トウモロコシ繊維、コーンスターチ、アミノ酸由来の樹脂などから出来ています。 プラスチック製品に多く含まれ人体への有害性が指摘されているBPA、BPS、フタル酸エステルは含まれておりません。
華やかなデザインで母の日のプレゼント等にもオススメです。
2007年にオーストラリアメルボルンで誕生した、世界初のバリスタスタンダードのリユーサブルカップ。全体的なデザイン、手のフィット感、飲み口の素材や形など細部に至るまで、こだわりがつまっています。
KeepCupは、売上の1%を環境団体へ寄付したり、「B Corporatioz」の認証企業であるなど、環境保全に積極的に取り組んでいる企業です。
創業以来100年以上、まほうびんの機能性にこだわり続けてきた象印。こだわり抜いたステンレス真空2重まほうびんが、飲み物のおいしい温度をしっかりキープします。
また、G20大阪サミット開催にあたっては、会期中のペットボトルの使用が原則禁止になったことを受け、象印のステンレスボトルが来場者への記念品として採用されました。
ビジネスやアウトドアシーンなど、どんな場面でも快適な飲み心地を体感できるタンブラーを販売。真空二重構造により優れた保温保冷効果を発揮し、ドリンク本来の風味を長く愉しむことができます。ボトル本体は錆びにくく耐久性に優れた18-8ステンレスを採用、カラータイプの表面には、傷がつきにくいようパウダーコーティングを施しています。
アメリカ・フロリダで誕生したCORKCICLEは、保冷25時間、保温12時間できる携帯用ステンレスボトルです。
機能的なだけでなくデザイン性にも大変優れており、2016年にはデザインの革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性など9つの基準をクリアした製品に贈られるレッドドット・デザイン賞も受賞。
https://www.corkcicle-japan.com/
マイボトルを持参すると、資源節約のお礼として割引特典が受けられるコンビニやカフェが増えています。いずれも馴染みのある店舗ばかりなので、ぜひ利用してみてください。
ローソンが提供する店内淹れたてコーヒーサービス「MACHI café」は、豆をはじめ、ミルクや焙煎方法、抽出機械など、品質管理と社会・環境への配慮を徹底しています。
マイボトルを持参したお客様には、ドリンクメニューを10円引きで提供しています。
ドリンクを購入する際、マイボトルを持参すると、20円値引きになります。また季節ごとに新しいデザインのタンブラーやマグカップを販売しており、いずれの製品も保温・保冷性が高く人気です。
スターバックスは、店舗で排出されるゴミのリサイクルや、環境にやさしく安全な資材の開発、省エネなどの環境負荷低減の取り組みを推進しています。
株式会社ドトールが経営するエクセルシオールカフェでも、マイボトルの持ち込みで20円の割引が受けられます。
毎日のオーダーに応じて、必要な量だけをその都度焙煎する方式を取り入れているため、つくりおきの豆は一切使用していません。
ドリンクを購入する際、マイボトルを持参すると、20円値引きになります。また、エスプレッソドリンクは、すべてデカフィナート(カフェインレス)でも注文することができます。
NGO団体「レインフォレストアライアンス」に認定された、環境保全と持続的農業を推進する農園で生産されたコーヒーを使用しています。
ドリンクを購入する際、マイボトルを持参すると、20円値引きになります。
コーヒー豆は5,000フィートの高地で栽培されたアラビカ種を使い、持続可能な栽培に取り組んでいる農園からコーヒー豆を買いつけるようにしています。
ドリンクを購入する際、マイボトルを持参すると、20円値引きになります。
マイボトル持参でテイクアウトドリンクを購入した際に20円値引きになります。またコーヒー豆の量り売りを行う「ブルーボトルコーヒー清澄白河フラッグシップカフェ」において、マイキャニスターなどのコーヒー豆保存容器を持参しコーヒー豆を購入した場合もコーヒー豆代金から20円割り引くサービスを開始しました。
店舗で提供しているストローやテイクアウト用のレジ袋はバイオマスプラスチックを25%配合した素材を使用し、二酸化炭素排出の削減に繋げています。
ドリンクを購入する際、マイボトルを持参すると、30円値引きになります。
持参したタンブラーなどのマイボトルを利用して、テイクアウトでドリンクを購入すると、すべてのドリンクが30円割引になります。
カフェインレスコーヒーなど健康に配慮したメニューも充実しています。
マイボトルを持参してドリンクを購入すると、50円値引きになります。
上島珈琲店は環境負荷低減に向けたさまざまな取り組みをしており、持続可能な事業活動を徹底しています。
マイボトルを利用しない人の理由には、「洗うのが面倒」「荷物になる」「ださい」などの意見が多いように見受けられますが、最近は機能面やデザイン面でこだわりが詰まったタンブラーやマグカップが流通しています。
繰り返し使えるマイボトルは、環境保護に繋がることはもちろん、節約やファッションの一部としても徐々に浸透しつつあります。
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