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2020/2/10~2/17の海外ニュースピックアップ

2020/2/10~2/17の海外ニュースピックアップ

日本ではあまり紹介されない海外のエネルギー業界最新ニュース。EnergyShift編集部が厳選してお送りする。

ルノーのEV Zoeはフランスの電気自動車関連でシェア1位を記録した

スペインIberdrola、スタートアップ支援にEVの課題解決を盛り込む

スペインのエネルギーグループIberdrolaは、同社のスタートアップ・プログラム「Perseo」に、新たにモビリティ部門を設けた。
現在、全てのEV所有者は専用の充電設備を持っているわけではない。つまり、多くのEVは1日の大半は充電設備に接続されていない。その一方、一部の公共充電設備は十分に活用されていないか、あるいは長時間、利用可能な空き状態となっている。Iberdrolaの運営するスタートアッププログラム「Perseo」では、ソフトウェア、駐車場へのアクセス、充電施設のオンライン管理などのソリューションを新たに募集することになった。
応募企業はIberdrolaから技術的および財政的なサポートを受け、事業を分析・検証する。分析・実証結果が有望であれば、同企業はIberdrolaのグローバルサプライヤーになる機会を得るという。
スペインでは、Iberdrolaが現在、再生可能エネルギーを電源とする家庭用、企業用、公共地域に25,000の充電設備を設置するスマートモビリティプランを提供中だ。

Iberdrola launches electric vehicle start-up challenge(POWERGRID International 2020/2/10)

トルコ国内の発電設備の半分は再生可能エネルギーで占められている

トルコは、再生可能エネルギーによる発電設置容量が45,000MWとなり、国内の発電容量のほぼ半分を占めた。イスタンブールでの再生可能エネルギー会議で発表された。
同国の設備容量は91,267MW(2019年)。10年前の再エネ設備容量はわずか15,500MWだったが大幅に増加したことになる。再エネ以外の発電容量増加は年7%の増加だが、再エネは年11%となり、着実に増加しているという。
トルコ電力送電公社(TEİAŞ)のデータによると、現在、太陽光発電は総電力の6.6%近くを占め、およそ6,000MWの発電容量がある。7,600MWの設備容量を持つ風力発電は、総発電容量の8.3%を占めた。これら太陽光、風力、地熱、水力、バイオマス等、再生可能エネルギーの合計は同国の総発電容量の44%以上となった。
天然ガスの発電容量は、10年前に50%近くを占めていたが、2019年は20%と大幅に下回った。(2007年から2009年までの3年連続で、同国の電力の半分は天然ガスで発電されていた)
同国は現在、再生可能エネルギーの発電容量において欧州で6位、世界で13位にランクされている。今後10年間で、さらに太陽光は11,000MW、風力発電は10,000MWの追加が計画されている。
2017年末に設定された、2023年までに再生可能エネルギー由来の発電を30%にするという目標については達成する見通し。
国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、トルコの再生可能エネルギー発電容量は42GWで、2024年までに63GWに達し、ヨーロッパではトップ5及び世界では11位にランクされる。

Renewables account for almost half of Turkey's installed power(Daily Sabah 2020/2/13)

ギリシャ、採掘地域に3GWの太陽光発電施設を設置

ギリシャは、同国の褐炭採掘地域にふたつのPV施設を設置する計画を発表した。この施設は、国営電力公社(PPC)の新戦略の一部であり、石炭を段階的に廃止するという国の取り組みに沿ったものだ。同時に、再生可能エネルギーへの投資が促進されることになる。同国の太陽光発電市場は、公開入札を通じて成長している。PVを採用することでコストを削減し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成につなげる。PPCの計画では、同国北部のKozani地域のPtolemaidaに2GWの大規模な太陽光発電及び同国南部 Peloponnese半島に1GWの太陽光発電をそれぞれ設置する。Ptolemaidaの建設は、早ければ2021年から開始する。更にPPCがMegalopoliに1GWの太陽光発電容量を設置する計画もある模様。同国政府は2028年までに石炭を段階的に廃止し、オフカーボンの経済モデルへの移行を支援している。

Greece to install 3 GW of solar in mining regions(pv magazine 2020/2/14)

フランスで電気自動車シェアが11%に上昇

フランスのEV/PHEV市場は2020年1月に過去最高となり、シェアは11%を記録した。EVは258%増の10,952台、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は238%増の3,813台に急増。プラグイン車両登録において、両方を併せて過去最高の14,765台を記録した。
今年に入り、自動車市場全体の下落傾向もあり(前年比13%減)、2020年プラグイン車両(PHEV)のシェアを11%(完全電気だけで8.2%)へと大きく引き上げたことになる。
既に自動車市場全体の20%が電化している一方で、化石燃料車のシェアは下落し、特にディーゼルは、過去数十年でマイナス32%まで落ち込んでいる。
1月のEV/PHEVの登録販売台数を見ると、1位のルノー Zoe は5,331台と今までの記録を打ち破り、同車種だけで市場全体の3位になった。1月販売台数2位のプジョー2018 EVは2,537台と大ヒット。グループPSA(プジョーシトロエン)が2020年にこの調子で高い販売台数をキープすれば、8年間続いたルノーの優位性は終焉を迎える可能性もある。

11% Electric Vehicle Share In France!(CleanTechnica 2020/2/15)

Shell、欧州最大のバッテリーとのPPAに署名

Shellは石油会社としてではなく、エネルギー会社としてのブランディングの再構築を進めている。英国に建設中の「欧州最大のバッテリー」の開発企業と締結した、電力購入契約(PPA)もその流れにある。
このバッテリー貯蔵施設は、英国南西部、Wiltshire北部の村Minetyに建設される予定。開発業社はCNIC(中国の政府系ファンド)および中国華能集団(China Huaneng Group)。施設は2つの50MWバッテリーで構成され、100MW / 100MWh の供給量を持つ。
この新たな施設と取引される電力は、2019年にShellが買収した英国最大のバッテリー・ネットワークを運営するLimejump社によって管理されることになる。

Shell Signs PPA With Largest Storage Battery In Europe(CleanTechnica 2020/2/17)

(執筆:EnergyShift編集部 中邑 宏)


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