9月14日、ナイキは、重量比50%以上の再生素材を活用し、同社史上最もサステナブル志向が高いとされるパフォーマンスシューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」を発表した。10月15日よりナイキのメンバーシップ限定で発売を開始する。
ナイキの炭素排出のうち70%が原材料に由来する。そのため同社は、炭素と廃棄物排出ゼロを目指す「Move To Zero」をかかげ、再生素材を活用したシューズの開発を進めている。今年2月には重量換算で少なくとも25%以上リサイクル素材を用いたパフォーマンスシューズ「ナイキ コズミック ユニティ」を発売している。
今回発売の「アルファフライ ネイチャー」も「Move To Zero」の一環で製作された。ミッドソールは重量で70%再生素材を活用。さらに、ソックライナー(インソール)や、シューズのアッパーには生産過程で発生する廃棄物や端材を余すところなく使用されている。人類初のフルマラソン2時間切りを果たしたエリウド・キプチョゲ選手が着用していたことでも知られる厚底ランニングシューズの機能性を保ちつつ、ランナーの期待にも応える商品となっている。
同社は2015年パリ協定に即し、2030年までに世界のサプライチェーン全体からの炭素排出量を30%削減する目標をかかげている。2050年までに、所有及び運営する施設の100%再生エネルギーでの稼働を目指すという。
ファッション業界ではサステナブルファッションの広がりが加速しており、消費者の受け止めが注目される。
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