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iPhoneの生産もしているフォックスコン、同社初となるEVの試作品を披露 

iPhoneの生産もしているフォックスコン、同社初となるEVの試作品を披露 

2021年10月20日

10月18日、台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業(フォックスコン)は、電気自動車(EV)の試作品を披露した。同社がEVを手がけるのは今回が初。フォックスコンと、台湾の自動車メーカー、裕隆汽車の合弁会社であるフォックストロンが製作した。

今回披露された試作品は、SUV(スポーツ多目的車)、セダン、バスの3種類。

SUVの「Model C」は、全長4.64m、ホイールベース2.86mの7人乗り。

空気抵抗係数は0.27で、1回の充電で約700km走行でき、3.8秒で時速100kmまで加速できるという。

セダンの「Model E」は、1回の充電で約750km走行でき、2.8秒で時速100kmまで加速、最高出力は750馬力という。

バスの「Model T」は、自動車研究試験センター(ARTC)テストで20万kmの加速耐久試験や1,000時間の強度試験が行われ、フォックスコンによると、このバスは約400kmにわたって乗客を運ぶことが可能だという。また、全負荷状態による最大登山能力は25%で、最大速度は時速120 kmに達する。

フォックストロンは、このEV事業が5年で同社にとって1兆台湾ドル(350億米ドル)相当の事業になると見込んでおり、2025-2027年までに世界のEVの10%に部品やサービスを提供することを目指している。

フォックスコンは今年8月からEV用モーターで日本電産と合弁会社の検討を進めている。今回発表のあったプロトタイプ3モデルのリリースには日本電産のe-Axleの採用は見当たらないが、検討は進んでいるものとみられる。

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EnergyShift編集部
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