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Friendly Technologies社は多様なIoTを一元管理するプラットフォームを提供する イスラエルスタートアップインタビュー(2)

Friendly Technologies社は多様なIoTを一元管理するプラットフォームを提供する イスラエルスタートアップインタビュー(2)

EnergyShift編集部
2020/06/02

イスラエルは米国シリコンバレーに匹敵する、スタートアップ企業の集積地だ。さまざまなハイテク企業が登場する中、イスラエル大使館の協力により、Utilityに関わる企業5社のインタビューを行った。その第2回は、さまざまなプロトコルを持つIoT機器を一元管理し、ユーザにインターフェイスを提供する技術を開発する、Friendly Technologies社を紹介する。同社IoTプロダクトライン担当ディレクターのSean van der Walt氏にインタビューを通して、IoTの未来とプラットフォームの意義について語っていただいた。

各種IoT向けプロトコルを一元管理するプラットフォーム

―最初に、会社の概要を教えてください。

Sean van der Walt氏:Friendly Technologiesは、ひとつのプラットフォーム上であらゆる種類のサービスを統一的に管理できるIoT、スマートホーム、TR-069デバイス管理のためのキャリアグレードのプラットフォームを提供するリーディングプロバイダです。

弊社は1997年に設立されました。Broadband Forum(BBF)とOpen Mobile Alliance(OMA)というコンソーシアムに所属し、イスラエルを始めアメリカ、コロンビア、ウクライナ、中国に拠点があります。私たちのデバイスマネジメントプラットフォームが「Friendly One-IoT™」です。

―「Friendly One-IoT™」の特長を教えてください。

Walt氏:IoTサービスプロバイダーは、どのようにして事業を拡大し、収益を上げるのかを考えています。

しかし、サービスプロバイダーが、スマート水道メーター、スマートシティ、スマートホームなどのIoTサービスを開始するには、さまざまなIoT機器やセンサーの初期オンボードが必要です。したがって、サービスの開始までに、長く複雑でコストのかかる手動プロセスになる可能性があります。

特定の稼働の少ないIoTセンサーはデータ転送が少ないプロトコルであるCoAPトランスポートしかサポートしていないかもしれませんし、あるいはHTTPエンドポイントを持っているかもしれません。一方、他の制約のある機器は非同期通信をサポートするMQTTやOMAがリリースした低電力消費機器用のLwM2Mプロトコルをサポートしている可能性があります。他のより複雑なIoT機器はBBFのブロードバンド機器管理プロトコルであるTR-069 またはTR-369USP標準をサポートしているかもしれません。これらすべての機器を1つのプラットフォーム上で管理することは、サービスプロバイダーにとって本当に頭の痛い問題となります。

こうした課題に対応するため、当社のFriendly One-IoT™デバイス管理プラットフォームは、以下のプロトコルをすべてサポートしています。

  • LwM2M
  • MQTT
  • TR-069 and TR-369 USP
  • OMA-DM (一部)
  • CoAP direct (一部)
  • HTTPS direct (一部)
  • SNMP (一部)
  • SMS (一部)

その他、カスタムプロトコルにも対応します。

Friendly One-IoT™ サービス概念図

エネルギーIoTを1つのプラットフォームで管理し、データを分析

―エネルギーの管理やモニタリングを行うサービスの事例は、あるのでしょうか。

Walt氏:直接にはエネルギーではありませんが、同じ公益事業向けとして、私たちは、世界初のデジタル水道メーターをFriendly One-IoT™のプラットフォームと連係させることを、2017年初頭にオーストラリアの水道事業者で開始しました。NB-IoTという通信規格を使い、低消費電力モードによって、電池1つだけで水道メーターが1日1回~2回の読み取りで少なくとも12年間運用できるようにしています。

そして、2017年6月に、先ほど紹介したLwM2Mというプロトコルを使用してプラットフォームに接続するために、当社のFriendly One-IoT™デバイス管理プラットフォームをインストールしました。

これにより、給水側と需要側を1つのプラットフォームで管理することができます。
現在、デジタルメーターに関連する複数の企業からプロジェクトへの関心が寄せられており、今後のIoT展開が楽しみな領域です。

エネルギー監視については、すでにFriendly One-IoT™を完全なスマートホームのオートメーションソリューションに統合しています。中でも空調・冷暖房(HVAC)のクローズドループ制御(指令に対しフィードバックを行う制御)で、さまざまな有効なメーターからのエネルギー消費を監視しています。

―スマートメーターは水道だけではなく、電力やガスのメーターもありますね。

Walt氏:電力のスマートメーターにも適用可能です。複数のメーターを通じて、電力や周波数、電圧などの測定機器と当社のOne-IoT™プラットフォームをお客様のメーターデータ管理システムにシームレスに統合することで、お客様のメーターデータを管理し、分析することが可能になります。

エネルギー管理では、多くのベンダーがLwM2Mを標準としており、IoTのリモート管理やシステムのアップデートができるようになっています。Friendly One-IoT™では、例えばMicrosoft Azure IoTのフレームワークと完璧に統合できるプラットフォームを提供しており、異なるIoTを1つのプラットフォームで管理し、データを分析できます。

電力スマートメーターの適用イメージ

Walt氏:ユニークな事例としては、街灯のエネルギー管理があります。

街灯にIoTを組み込み、インターネットを通じて、クラウドによる道路管理などとつなげます。これにより、天候に応じた照明の調整や故障の検知などを行い、エネルギーの節減だけではなく、公共の安全などにもつなげています。

―スマートホームに使われる宅内IoTも多様なデバイスがあります。Friendly One-IoT™の特長が発揮できるのではないでしょうか。

Walt氏:はい、その通りです。Friendly One-IoT™ DMプラットフォームを活用したホームオートメーションソリューションも提供しています。それは、Friendly One-IoT™のプラットフォームのように、マルチプロトコルに対応し、機器にとらわれないアプローチを採用したソリューションでもあります。このソリューションは、家庭内のエネルギー管理を含むホームオートメーションのためのウェブアプリケーションやモバイルアプリの統合したもので、スマートゲートウェイ、照明制御、家電制御、ホームセキュリティ、カメラ、健康サービス、ホームコンフォート、エネルギー機器やセンサーの自動化を管理することができます。

このソリューションでは、Zigbee/Z-waveゲートウェイを利用して、電力計測や温度、R.H.センサーの管理、HVACシステムのサーモスタット制御などを接続しています。

他にもオンラインによる医療や農業にも私たちのソリューションを展開すべく取り組んでいます。

もし、もっと詳しく知りたいということであれば、私たちのホームページにアクセスしてください。

https://www.friendly-tech.com

(Interview&Text:柴田奈々)

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