今まさに起こっているEVシフト 注目は「軽EV」:平井陽一朗のテスラに乗って 第8回 | EnergyShift

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EnergyShift(エナジーシフト)
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今まさに起こっているEVシフト 注目は「軽EV」:平井陽一朗のテスラに乗って 第8回

2021年12月13日

変化は緩やかだろうと楽観視してはならない

さて、EVシフトのスピードについて、緩やかな可能性、加速する可能性をそれぞれ考えてきました。いろいろな議論があろうかと思いますが、1つ明確に言えるのは「変化はゆっくりと起こるだろう」と楽観視していると、日本の従来のモビリティプレーヤーは足をすくわれるリスクが大いにあるということです。

既に欧米企業や新興スタートアップが、魅力的なハード(車両)を次々と市場に投入しており、いわゆる「アーリーアダプター」と呼ばれる、少数だが魅力的なユーザー層を奪われる可能性は高いといえます。加えて、例えば最近テスラがオランダで、自社の充電設備を競合メーカーのEVにも開放する実証実験を開始したといった流れを見ても、EVシフトへの流れがこれまでの予想より早く進む可能性も大いにあり得ると思います。

さらに、前回も述べたように、BtoBの陸上輸送における脱炭素化は進めざるを得ない背景があることから、まずは企業側から変化が始まり、個人の変化を後押しする一因になると考えています。

次回は、このようなEVシフトに関連する要因として、若年層、そしてガソリンスタンドの役割についてお話ししたいと思います。

平井陽一朗
平井陽一朗

BCG Digital Ventures Managing Director & Partner, Head of Asia Pacific & Japan 三菱商事株式会社を経て2000年にBCGに入社。その後、ウォルト・ディズニー・ジャパン、オリコンCOO(最高執行責任者)、ザッパラス社長兼CEO(最高経営責任者)を経て、2012年にBCGに再入社。キャリアを通し、一貫して事業開発に関わっており、特にデジタルを活用した新規事業立ち上げを多く主導。 BCGハイテク・メディア・通信グループ、およびコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのコアメンバー。メディア、エンターテインメント、通信業界を中心にアライアンス、成長戦略の策定・実行支援、特にデジタル系の新事業構築などのプロジェクトを手掛けている。 また、BCG Digital Ventures 東京センターの創設をリードし、2016年4月の同センター開設後は、マネージングディレクター&パートナー、およびジャパンヘッドとして、2021年からはアジア・パシフィック地区のヘッドとして、新規事業アイデアの創出、新規事業の出資を含めた立上げなどを幅広く手掛けている。同デジタルベンチャーズ出資先数社の社外取締役を兼務。

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