9月8日の東京株式市場で三菱商事株が6日続伸し、一時は前日比48円(1%)高の3,495円と2年11ヶ月ぶりの高値をつけたと日経新聞が報じた。終値は36円(1%)高の3,483円。8月末からの株価上昇率は5%超に達し、2018年10月以来となる高値水準をつけた。
高値を記録した同日には、三菱商事と米Amazonが脱炭素に向けて連携して国内に450ヶ所以上の太陽光発電所を設置する取り組みが報じられており、さらに商機が高まるとの期待感が投資家の間で高まっているため、株価が上昇したとの見方がある。
実際、三菱商事は、2022年3月期の連結業績予想として、3,800億円の純利益を発表しているが、市場予想平均(QUIKコンセンサス、8月8日時点)は5,291億円となり、予想を大きく上回っている。業績拡大への期待が株価を支えている。
さらに同日、三菱商事は英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルと組み、カナダで燃料用アンモニアの生産を始めるとも発表した。温室効果ガスを大量に排出するビジネスからの脱却に加え、新エネルギーや再エネなどの新規事業開拓を同時並行で進めている。
脱炭素株についてのニュースはここ最近頻繁に取り上げられており、脱炭素関連株が相次いで人気化している。今後も関連銘柄の動向が注目される。
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