代表例が、デンマークの再エネ大手企業のオーステッドだ。
日本の洋上風力市場の参入も狙う同社の元々のルーツは国営石油・ガス会社である。オーステッドは2000年代に電力事業に進出すると、2006年に洋上風力に投資していた会社と合併、その後、どんどん洋上風力を手掛けていき、台湾などにも進出。2017年10月には石油・ガス事業をイギリスの石油会社イネオスに売却し、色としては再エネ中心の電力企業という形になった。
オーステッドは華麗なる転身を遂げたわけだが、いまでは完全に脱炭素銘柄となっており、2020年には東京電力や関西電力など日本の電力大手10社の時価総額の合計よりも、オーステッド1社の方が、時価総額が上回るという事態になっていた。
当然、株価もどんどん上昇し、いまのESGの流れや、脱炭素の流れを完全に追い風として成長を続けている。
ENEOSが目指している姿は、究極はここだろう。もちろんオーステッドの例とは時期も違えば、先発と後発という違いもあるが、その足掛かりとして、今回のJREの買収がある。
そうなると次に気になるのが、銘柄としてどうか、という点だ。最後に投資対象としてどうなのか、分析していきたい。
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