三菱重工子会社、2021年第1四半期にガスタービン世界市場でシェア1位 | EnergyShift

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三菱重工子会社、2021年第1四半期にガスタービン世界市場でシェア1位

三菱重工子会社、2021年第1四半期にガスタービン世界市場でシェア1位

EnergyShift編集部
2021年05月18日

三菱重工業の子会社で火力発電向けガスタービンを手がける三菱パワーは、2021年第1四半期におけるガスタービン世界市場で、トップシェアとなる29%を獲得した。米国の市場調査企業、マッコイ・パワー・レポートの最新調査によるもの。出力10万kW以上のガスタービン市場での市場シェアは40.8%になるという。

三菱パワーは、発電所で使用される出力10kW以上のガスタービン市場では、米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスと競合する世界3強の1社であり、同社が供給した火力発電向け大型ガスタービンは、世界で140台が稼働している。

三菱パワーは2021年第1四半期において、ウズベキスタン共和国で建設する150万kW級発電所向けガスタービンの受注などが奏功し、シェア拡大につながった。

三菱パワーは世界1位となる29%のシェアを獲得するなど、ガスタービン市場における存在感は高い。しかし、世界的に脱炭素の動きが加速しており、石炭火力などは今後、減少がさけられない状況だ。

そのため5月10日には、三菱重工は三菱パワーの統合を発表。統合後は、発電時にCO2を排出しない水素やアンモニアを燃料にした火力発電の技術開発を進め、2025年までに新たなガスタービンの商用化を目指している。

大きな変革を迫られるガスタービン市場において、三菱重工による水素・アンモニアタービン開発の動向が注目を集めている。

関連記事:三菱重工、火力発電から脱炭素事業に転換 不振が続く子会社を統合

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