このように国内大手3社それぞれが、すでに脱炭素に取り組んでいるものの、カーボンニュートラルに向けて大きく進むには、今後の技術革新に頼っているのが現状だ。
一方で、鉄鋼分野における技術開発は長期にわたることが想定されているため、将来的には、ロードマップにも記載されていない、新たな観点での低炭素・脱炭素技術が開発・導入される可能性もある。CO2排出削減の努力は、カーボンクレジットの活用やカーボンオフセット商品の購入などの方法も考えられる。
脱炭素に向けては、技術革新を待つばかりではなく、様々なアプローチから取り組んでいく必要があるだろう。
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