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商船三井ら、海から回収のプラスチックをエネルギーへ変換することに成功

商船三井ら、海から回収のプラスチックをエネルギーへ変換することに成功

2021年11月19日

商船三井と、大学発ベンチャーのノベルジェンが代表を務めるエコトリニティは、商船三井の運航船に搭載した回収装置で採取したマイクロプラスチックと微細藻類等から炭化物を製造し、エネルギーを得ることに成功したと11月18日に発表した。

今後、炭化物の材料として入れるマイクロプラスチック量を増やせば、得られるエネルギー量も増えるため、海洋中のマイクロプラスチックを回収するだけにとどまらず、エネルギーとして活用できる可能性があるという。

従来、マイクロプラスチックは、バラスト水処理装置を構成する逆洗機能付きフィルタに補集され、フィルタ洗浄時の船外排水と一緒に排出されていた。商船三井は三浦工業と共同開発により新たにマイクロプラスチック回収装置を設置し、船外排水の一部を導くことによって、マイクロプラスチックの回収を実現。マイクロプラスチック回収装置を、2022年に竣工を予定している丸住製紙向けの新造木材チップ船1隻に搭載することが決定している。

商船三井グループは、次世代の地球に生きるすべての生命のために、ステークホルダーとの共創を通して環境課題の解決に取り組む。

また、エコトリニティは、自立分散型のゴミ処理装置とマイクロプラスチック除去技術をコアに、安心安全なエネルギー・水・食料を生み出すシステムの社会実装に取り組むとしている。

 

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EnergyShift編集部
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