マイクロソフトではもうひとつ、「Emissions Impact Dashboard」というサービスがすでにある。これはマイクロソフトのクラウドサービスにフォーカスしたもので、Azureなどのクラウド利用時に発生する温室効果ガス量を追跡・測定するものだ。
アプリを取得するだけでクラウド利用の定量化された温室効果ガス量がわかるようになる。もちろん、GHGプロトコルに準拠している。
興味深いのが、排出量の排出元のカウントだ。たとえば、Azureサービスはマイクロソフト自体のスコープ1、2としてカウントされる。ユーザー企業側としては「購入した商品及びサービス」としてスコープ3(カテゴリ1)として二重にカウントされるとしている。
さらに、マイクロソフトではオンプレミス(自社構築)よりもマイクロソフトのクラウドを利用したほうが排出量は非常に低いとしている。2018年の調査によれば、Azureを使う事によって標準的なオンプレミスよりも52から79%エネルギー効率が高く、再エネを考慮した場合だと79から98%も炭素効率(carbon efficient)が高いという事だ。
Emissions Impact Dashboardの画面
Googleは排出量ごとにサーバを選べるサービス・・・次ページ
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