EU、120億ユーロの環境債を発行 世界最大規模 | EnergyShift

脱炭素を面白く

EnergyShift(エナジーシフト)

EU、120億ユーロの環境債を発行 世界最大規模

EU、120億ユーロの環境債を発行 世界最大規模

欧州連合(EU)の欧州委員会は10月12日、環境関連事業に資金使途を限定して発行する債券「グリーンボンド(環境債)」を初めて発行し、120億ユーロ(約1兆5,700億円)を調達したと発表した。環境債として世界で過去最大の発行額となる。

欧州委によると、2026年末までに最大2,500億ユーロの環境債を発行する予定。EUは最大8,000億ユーロにのぼる新型コロナ復興基金(NextGenerationEU)のうち、30%の資金を環境債による調達で賄う計画だ。調達資金は、風力発電所の建設や再生可能エネルギーへの移行に関する研究事業などに使用されるとみられている。

EUの欧州委員会は今年7月、環境債における法案を公表。企業が環境債を発行する際に、EU基準に合致しているかどうか、第三者機関による審査を受けることを義務付けた。発行拡大に伴って、十分に環境分野に資金が使われていないにもかかわらず「環境」を前面に押し出す「グリーンウォッシュ」が問題になっていたためで、定義を明確にして民間のマネーが環境分野に向かう制度を整える必要があった。さらに、シェア拡大に乗じてEU基準を国際標準にすることを狙う。

EUは2030年に域内の温室効果ガスの排出量を1990年比で少なくとも55%減らす目標を掲げている。そのためには、今年7月時点でエネルギーシステム部門だけで年間3,500億ユーロ(約46兆円)の追加投資を必要としていた。

EUのハーン欧州委員(予算担当)は記者会見で「EUを世界最大の環境債の発行元にする」と強調。環境債の発行で目標達成に近づくのか注目されている。

EnergyShift関連記事
グリーンボンドとは 日本の最新状況からデメリットまで、わかりやすく解説
急増するグリーン国債、欧州各国で加熱 英政府100億ポンド発行に10倍の入札

EnergyShift編集部
EnergyShift編集部

EnergyShift編集部