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半導体原料のシリコン価格、約2ヶ月で300%上昇 中国での減産が影響

半導体原料のシリコン価格、約2ヶ月で300%上昇 中国での減産が影響

半導体原料であるシリコンの価格がここ2ヶ月で300%も上昇していると10月1日にBloombergが報じた。日本語でケイ素とも言われるシリコンは、地球上で酸素の次に多い元素だ。多くは土壌や岩石にあり、天然水、樹木、植物などにも含まれ、最も「ありふれた元素」と言っても過言ではない。地球上に豊富にあるにもかかわらず、産業界の需要の急増により、今後不足する可能性があると懸念されている。

原因としては中国における電力供給不足からくる工場の減産が影響しているという。中国の主要生産地の一つである雲南省では、今年9月から12月までの間、8月の水準から比較して90%の減産が命じられたとしている。

この結果、金属シリコンの価格は1トン当たり最大約1万7,000元(約29万円)から6万7,300元(約116万円)にまで上昇。金属シリコンや原料のシリコンは、スマホや自動車の部品である半導体やガラス製品、ソーラーパネル、医療用インプラントなどの製品に使われており、製品自体にも価格転嫁の動きが出ている。太陽電池用ポリシリコンは9月29日時点で13%値上がりし、2011年以来の最高値を記録している。

上海金属市場のアナリストであるYang Xiaoting氏によると、2022年の夏までは、高水準が続くと予想。電子機器などで需要が高まっていることから、電力規制が解除されても供給不足は長期化されると述べている。

今後も資源高により商品価格が高騰することが予想され、日本の製造業にも影響が及ぶことが懸念される。

ヘッダー写真:W. Oelen, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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