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秋田県で大型地熱発電所 出光やINPEXら2025年にも稼働

秋田県で大型地熱発電所 出光やINPEXら2025年にも稼働

2021年11月12日

出光興産とINPEX、三井石油開発の3社は2025年にも秋田県湯沢市で地熱発電所を稼働させる。

3社は2011年より石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の支援制度を活用し地熱開発の共同調査を行ってきた。2018年8月に3社が出資して「小安地熱株式会社」を設立。2022年には1万4,900kWの大規模地熱発電所「かたつむり山発電所」を着工する予定だ。2025年の稼働に向けて建設を進めている。

火山国の日本は世界の約10%の地熱資源が存在し、米国、インドネシアに次ぐ3位の潜在的な発電能力を持つとされる。地熱発電は天候に左右されずに安定的に電力供給が可能な再生可能エネルギーとして注目されて、2011年に発生した東日本大震災以降、国立・国定公園内の地熱開発にかかる規制緩和や再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)施行に伴い、国内各地で調査・開発が進められている。

出光興産は1970年代から地熱資源調査に取り組み、1996年に大分県九重町の九州電力滝上発電所への蒸気供給事業を開始。その後、2017年には滝上バイナリー発電所の単独操業を開始し、国内外の地熱開発に取り組んでいる。

INPEXはインドネシアで地熱発電事業に参画。国内では湯沢市が初となる。三井石油は2012年に地熱事業に参画した。北海道でも地熱発電の事業化に向け調査している。

地熱資源ポテンシャルを有する日本では、地熱発電に大きな期待が掛かっており、各社は今後も地熱発電を積極的に進める姿勢だ。

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