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テスラ、時価総額1兆ドル超え 米ハーツから過去最大のEV受注

テスラ、時価総額1兆ドル超え 米ハーツから過去最大のEV受注

2021年10月26日

テスラの株価が10月25日、一時6.7%高と急騰し、時価総額が初めて1兆ドル(110兆円)を超えた。米レンタカー会社ハーツ・グローバル・ホールディングスが、テスラから10万台の電気自動車(EV)を購入すると表明したのを受けて、テスラ株は上場来最高値を更新した。終値ベースの時価総額は自動車メーカーとして初めて1兆ドルを超え、米企業ではアップルとマイクロソフト、アルファベット(グーグル親会社)、アマゾン・ドット・コムに次ぐ5番手となっている。

ハーツがテスラから購入する10万台は、2020年のテスラの世界販売台数(約50万台)の2割に相当し、ハーツが所有するレンタカーは2割以上がEVとなるという。米メディアによるとEVの購入費用はおよそ42億ドル(約4,700億円)とみられる。

ハーツは全世界に保有する計50万台の乗用車・商用車のほぼ全てをEVとする計画。レンタルした場合、テスラの充電スタンド網を利用することができ、ハーツも独自の充電インフラを構築するという。

法人需要の大部分を占めるレンタカー業界で採用が進めば、EVの本格普及に一段と弾みがつく可能性がある。

テスラの2021年7~9月期決算は、純利益が前年同期と比べ約4.9倍の16億1,800万ドル(約1,850億円)となり、四半期としての過去最高を更新した。世界販売台数も前年同期比73%増の24万1,391台と、四半期として最高を更新。

テスラは早い段階で大規模な充電ステーション網を確立したことで、消費者が安心してテスラ車を購入できる体制を整えた。今年9月にはセダン「モデル3」が、EVで初めて欧州の新車月間販売台数で首位となった。世界的な脱ガソリン車の流れを追い風にEV販売が好調で、今後の業績拡大に投資家の期待が集まったとみられており、しばらくはEV市場をけん引していくことが予想される。

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EnergyShift編集部
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