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欧州、天然ガス相場の高騰により電力危機 ロシア依存へのリスクを懸念

欧州、天然ガス相場の高騰により電力危機 ロシア依存へのリスクを懸念

天然ガス相場は9月に入り世界的に上昇が加速している。欧州では指標価格のオランダTTFがこの1年でほぼ5倍に値上がりし、20日には史上最高値を更新した。新型コロナウイルス禍からの経済活動の回復で、世界的に需要が強まっていることが背景にあるという。ロシアからの供給不足や、風況不足による風力発電の稼働率低迷が需要に拍車をかけている。

国際エネルギー機関(IEA)は9月21日、欧州で天然ガス価格が高騰していることを受けて声明を出し、主要な輸出国であるロシアに供給量を増やすよう求めた。声明ではロシアについて、欧州向けの天然ガス輸出量は2019年の水準を下回っていると指摘。逼迫状況の緩和に向けた協力を促す一方、ロシアからの供給に依存するリスクも浮き彫りになっている。

天然ガス相場の高騰を背景に、電力相場にも上昇圧力が強まっている。9月22日の日経新聞によると、欧州スポット電力市場で16日午後8時半から30分間のMWhの英国卸電力価格が2,500ポンド(約380円/ kWh)まで急騰した。同日の東京での卸電力価格は8円程度で約50倍余りも高い。

日本国内では9月16日、大手電力10社が11月の電気料金を値上げすると各メディアがいっせいに報じた。LNG価格の高騰は欧州のみならず、アジアでも大幅に値上がりしており、暖房需要がピークを迎える冬期に向けてさらなる高騰が懸念されている。このままの状態が改善しなければ経済や家計に深刻な影響を与えることが予想される。

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EnergyShift編集部
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