食と文化と再生可能エネルギー第3回 ワインを飲む旅。旅するワイン。 | EnergyShift

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食と文化と再生可能エネルギー第3回 ワインを飲む旅。旅するワイン。

食と文化と再生可能エネルギー第3回 ワインを飲む旅。旅するワイン。

2020年03月27日

ワインといえば、再エネ業界や新電力業界ではワインにむっちゃ詳しい人は密かにかつ実は沢山棲息してるので(というよりほとんどすべての業界でそう)、懇親会などでうっかり「私、ワイン好きです」なんて発言しようものなら、キラリーン☆と目を光らせたマニアな人たちがいつのまにかゾロゾロと集まって薀蓄合戦で大変なことになっちゃうので、普段はあまりカムアウトしてないのですが、私、実はワイン好きです。
えっ? 第1回第2回で真っ先にビールやウィスキーを取り上げたのに? はい、ビールやウィスキーも好きですよ。イギリスやドイツに出張するときはもちろんビールばっかり飲んでますし、スコットランドに行ったらウィスキー。そして当然、イタリアやスペインやポルトガルに行ったらワインばっかり攻めてます。郷に入りては郷に従え。地産地消。

如何に安くて美味いワインを飲むか

さて、ワインの話と聞いて、高級ワインの薀蓄話を期待していた方、(いないと思うけど…)すみません。今回は如何にして安くて美味いワインを飲むか、という話です。高級ワインとか年代物とか、申し訳ないけど私のストライクゾーンではありません(前回の長期熟成の高級ウィスキーと同じかも)。

高くて美味いワインは日本でも手に入れようとすれば手に入るし(その金額を自ら進んで払いたいかどうかはまた別物)、安くて不味いワインも結構多い。安くて美味いワイン…、この2つを同時に満たすワインを探すのは実は結構、情報ネットワークとフットワークが必要。そこがワインの魅力です。

安くて美味い!と私が個人的に気に入ってやみつきリピーター状態になっているのが、ポルトガルのヴィニョ・ヴェルデ Vinho Verdeです。直訳すると「緑のワイン」。別段、ワインの色が緑がかっているわけではなく、見た感じは白ワインと同じで稀にロゼもありますが、完熟前のブドウを早摘みするので、フレッシュさを表す「緑」が冠されています。

この「ヴィニョ・ヴェルデ」という名前は、ポルトガルの原産地呼称統制DOC(Denominação de Origem Controlada)に登録されていますが、正確には地名(原産地の名称)ではありません。しかし、この名前を名乗るからにはポルトガルの北部のドゥーロ川・ミーニョ川流域で定められたブドウ品種と製法で作られないと、勝手に名乗ることはできません。ヴィニョ・ヴェルデは早摘み早熟だけあって、アルコール度数が9%〜11%程度のものが多く、微発泡なのが魅力。ポルトガルの夏の乾いた気怠い日差しの中で昼間っからちょっとお行儀悪くグビグビと飲むワインは超うめぇーっ!

お値段も現地のスーパーで買えばボトル(750ml)一本で2~5ユーロ(約240~600円)程度のラインナップが主流。10ユーロ(約1,200円)も出せば「高級品」の部類です。ヴィニョ・ヴェルデの中で最も高級なのはアルバリーニョ種 Albarinho から作られたもので、現地ではどこのレストランや土産物屋でもおススメされます。私も日本へのお土産用に空港で大枚17ユーロ(約2,000円)!をはたいて「最高級品」を買って帰りましたよ。でも、日本で飲むのと現地で飲んだあの記憶とは、ちょっと違うのですよね…。

ヴィニョ・ヴェルデの次に好きなのがスペイン・バスク地方のチャコリ Txakoli。こちらも早熟で微発泡、アルコール度数も9%台のものが多いです。チャコリも地名ではないですが、スペインの原産地呼称統制DO(Denominacion de Origen)に登録されており、バスク地方の限られた地域で定められた品種(例えばオンダラビ・スリ Hondarrabi Zuri という土着品種)や定められた製法で作らないとチャコリと名乗ることはできません。

ちなみに、先ほどから度々登場する原産地呼称統制(ポルトガルではDOC、スペインではDO)は、フランスではAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)、イタリアではDOC(Denominazione di Origine Controllata)とも呼ばれ、ワイン好きの方であればおなじみの制度です。原産地呼称統制は、別段ワインだけでなく、チーズなど有名な農産物も対象になっており、地域の中小規模の生産者の保護と質の維持と管理がこれらの法制度の目的です。電気でいえばGoO(Guarantee of Origin, 発電源証明)に似たコンセプトですね。消費者が地域の中小規模の再エネや分散型電源を選べるようになり、それらの質をどのように維持するかは、農産物の流通生産システムに学ぶべきところがあります(おっとー、ここでいきなり無理やり再エネ話が登場。今回はもう早々にノルマ達成。ふぅ〜)。

さて、バスク地方で地元のバルでチャコリを頼むと、これまたバスクで有名なシドラ(リンゴ酒)と同じく、エスカンシアール escanciar(空気に触れさせるために高いところからグラスに注ぐパフォーマンス)でドバドバと注いでくれます。ピンチョスをつまみながら大きなワイングラスでちびりちびり飲(や)るのがうめぇ〜っ! 現地ではグラス一杯1~2ユーロ(約120~240円)程度で、ボトルも10ユーロ(約1,200円)以下のものが多い。というより、それ以上の値段だと、高級志向で熟成が進んで微発泡でないものも多く、チャコリ特有のフレッシュさがなくてフツーの「良いワイン」になっちゃって、面白みがないかも(個人の感想です)。

あとは、サルディーニャ島の市場で1リットルの空ペットボトルに1ユーロ(約120円)でタンクから直接入れてもらった地元産無銘柄の白ワインとか、スロベニアでたまたま通りがかったワインフェスタで試飲したローカル土着品種ピネッラ Pinellaの軽い白とか。結局、私のワインのストライクゾーンは若飲みのフレッシュな白、のようですね…。この原稿を書いてて自分で気がつきました。なんとも安上がり。うん。

ヴィニョ・ヴェルデやチャコリは日本でも探せばなんとか手に入りますが、わざわざリーファーコンテナで運んでくると輸送料や中間マージンが上乗せされてしまうので、現地での小売価格が2~3ユーロ(約240~360円)でも日本ではあっという間に千円台、2千円台になってしまいます。一般のワインは現地小売価格のだいたい倍の値段が日本での小売価格になると考えてよいでしょうが、低価格帯のものだとそれが数倍に広がるので、お値打ち感がでません。私個人の経験からいうと(エビデンスは無し!)、欧州の庶民の感覚では10ユーロ(約1,200円)を超えたらもう高級酒の部類です。

おまけにこの手の地産地消系ワインは小規模生産者が多いので、オーストラリアやチリの大規模生産者のようにワインタンカーなどを用いた安定供給・大量輸送で輸送コストを下げることもできません。同じリーファーコンテナで運ぶのであれば、現地での小売価格が20〜30ユーロ(約2,400〜3,600円)のものを4,000〜5,000円で売った方が日本の消費者には受けるし、利幅もよいでしょう。それゆえ、日本ではヴィニョ・ヴェルデやチャコリのような「現地でグビグビやる地産地消系のワイン」はなかなか手に入らないのかもしれません。21世紀になってどんなに流通技術が進んだとしても、現地に行かないと飲めないものがある。そこが地産地消系ワインの魅力でもあります(第1回でやったリアルエールも同じ)。

ワイン事情東西異聞

てな感じで、海外出張に行くたびに地産地消の安ワインを探して堪能している私ですが、日本にいるときはどうかというと、やっぱりワインが多いかもです(もちろん日本にいるからには日本酒も飲みまくりますが)。ビールやウィスキーや日本酒はどちらかというと外で(パブやバーや居酒屋で)飲むことが多いですが、週末は大抵、夫婦で昼からワインを開けてへろへろと家飲みしてます。家飲み的には、なんとなく結果的にそして圧倒的にワインに軍配があがります。

もちろん、家には地下にワインセラーがあって、専属ソムリエがいて…、な〜んてことは全然ありません。ちょっと憧れますが、まあ背伸びしない。ワインにはあまりお金をかけないのが我が家のモットー。書庫の片隅にワインをテキトーに積んであるだけで温度管理もけっこうテキトー(書庫なので夏もそれほど暑くならないのが幸い。あくまでワインセラーでなく書庫。ワインより本の方が優先)。対策としては、夏は暑いのであまり在庫を抱えない、という程度です。

しかし、我が家にワインセラーはないけれど、「我が家の専属ソムリエ」に関しては、ありがたいことに実際にそれに近い環境が実現できます。なぜお金をかけず「我が家の専属ソムリエ」的な環境が実現できるのか、その答は「百貨店」にあります。特に関西の百貨店では、ワイン売り場が今やすごいことになってます。東京の方々、ご存知でした…? というわけで、仕事関係で知り合うワイン好きな方には、「是非、関西に出張される場合は、お仕事終わったあと百貨店のワイン売り場に行って下さい」とご助言しています。西の百貨店と東のデパートでは、試飲できるワインの数が断然違うのです…。

私も関西と東京をほぼ毎週のように往復して、たまに東のデパートに立ち寄ったりもしてますが、東のデパートのワイン売り場はなんか高級〜感とオシャレ〜感がプンプンと漂ってて、試飲できるワインもほんの2~3本のみで、店員さんもマニュアル通りでクールすぎて取り付く島もないと言う感じ(個人の印象です)。東京の人たちはみんなどないしてワイン選んどるんや? 銘柄とか産地とか品種とかブランド情報頼り…? 一方、西の百貨店のワイン売り場は、なんかもう市場みたいに活気があって試飲できるワインの本数も死ぬほどあって、活気があります。

こんなにシュポンシュポンと試飲のためにボトルを開けちゃって、タダ酒ばかりでバックレるお客さんばっかりだったら採算成り立つのかしら…とかいう心配は、おそらく関西人の性格を知らない人です。東京モンからすると関西人はケチでガメついというイメージがあるかもしれませんが、それは先入観や偏見というもの。そもそも関西人はブランドとか薀蓄はあんまり信用せず、自分が飲んで自分の舌で気に入ったら、高かろうが安かろうが、ガサーっとまとめ買いする人も多い(個人の印象です)。まあ、タニマチ文化ってやつですね。ちなみに「タニマチ」の語源は大阪の「谷町」から来ています。

というわけで、我々呑んべえ夫婦もたま〜に百貨店に行くと、ワイン売り場で試飲をしまくって気に入ったワインをガサーっと買ってきます(普段二人揃って都会の百貨店に行ける機会がなかなかないので、たまに行くと必然的にまとめ買い)。試飲の数は、大抵10〜20種類! ターミナル駅の百貨店を幾つかハシゴすれば30〜40種類くらいはフツーにタダで試飲できます。いや、話盛ってませんよ、ほんまですよ。気合い入れないと途中でヘロヘロになって倒れるけど。もう少し高めのランクだったら有料試飲コーナーとか売り場併設のワインバーもあります(ちなみにお隣の日本酒売り場でも同様に試飲できる日本酒が死ぬほどありますが、ワタクシ的には日本酒は国内出張で地元の酒を買う主義なので、そこはスルー)。これって、特別な催事の時ではなく、関西の百貨店ではフツーに日常的な風景です。羨ましかろう…。というわけで、関西のワイン売り場タニマチ文化を知らない東の国の人は、出張の際に是非。

「世界観」としてのマーケティング3.0

そんなふうに試飲しまくって自分の舌で確かめてから買う!という買い方をする我々呑んべえ夫婦の協力なお味方が、ソムリエ資格を持ってる販売員さんです。「目利き」の専門家。我々もかつてはあちこちのお店を転々と流浪した挙句、最終的にいくつかのワイン売り場の専属販売員さんと顔なじみになって、結局いつもその人たちのおススメで買うのが一番!というところに落ち着きました。

何しろ、我々のワインや食べ物の好みや過去に買ったワインのラインナップも覚えて頂いているだけでなく、長年の付き合いで我々の性格もだいたい把握してくれてはるので、おススメされるものが外れた試しはほとんどありません。試飲ができないちょっと高めのワインもその方の推薦であれば安心して買うことができ、まさに我が家の専属ソムリエ。こういう信頼できる方に出会えるとなんとも頼もしい。ワインを買いに行くこと自体が楽しくなります。

我々夫婦も教科書的なワインの薀蓄は好きではないのですが、その土地や生産者の歴史や苦労話など「物語」を聞くのは好き。販売員さんと「対話」をしながら、そのワインの一滴一滴に含まれる「世界観」や「物語」を買う。もちろん、巧みな話術やブランド情報だけで判断するわけではなく、実際に自分自身で目で見て舌で味わって自分自身の判断で買う。それが関西人の買い物の仕方かも。そして、これぞ「小売」のあるべき姿かもしれません。

昨今は「小売」といえばスーパーやらコンビニやら、店員と顧客が一言も会話をしなくても売買が成り立つ形態があまりに一般化しすぎてますが、小売の醍醐味といえば対面販売。しかもそこで交換されるのは単なるブランド情報ではありません。ブランド情報は無言でも情報提供可能。というより無言のやり取りだからこそブランドのような空虚なレッテルが信奉されやすいのかも。消費者と小売業者が対話することにより、生産者や仲介者の「物語」が語られ、そこに生産者と消費者の結びつきが生まれる。これこそ、フィリップ・コトラーが提唱するマーケティング3.0や4.0の世界かもしれません。ちなみに、マーケティング1.0は安かろう悪かろうの安定的大量生産、マーケティング2.0はブランド志向や高性能志向、という感じで20世紀型の消費といえます。

電力も全く同じで(おっとー、ここでまたトツゼン、電力話が乱入!)、今後は安かろう悪かろうの最たるものとしての石炭火力や安定的大量生産の代表としての原子力ではなく、生産者の顔が見える再エネや分散型電源がマーケティング3.0/4.0の時代の主役となるでしょう。そこでは生産者と消費者をうまく結びつけ(トラッキングや発電源証明(GoO) とか!)、小規模分散型の電源を集めて束ねる「目利き」の小売事業者(もしくはアグリゲーター)の活躍が必要となります。そのような小売事業者は、マーケティング1.0/2.0の安かろう悪かろうや安定的大量生産に対抗するために、消費者に「世界観」や「物語」を提供し、それが人々を惹きつける武器になります。そしてここで「物語」とは、単にエモーショナルなイメージ先行のセールストークではなく、厚生経済学や環境経済学の理論に裏付けられる確固としたものなのです(…と、半ば強引に寝技的に再エネ話に持ち込みました)。

ビオやら無農薬やら流行りですが

さて、我々呑んべえ夫婦が信頼してワインを買っているお店は信頼できるソムリエさんがいる販売店だけでなく、もう一つ、信頼できるインポーター(輸入業者)を通じて買うという選択肢もあります。百貨店のワイン売り場に専用の販売スペースを持っているところもあれば、試飲コーナーもある店舗を構えているところもあり、我々も定期的に通ってます。 
特に我々が好きなのはビオワインで、まあ最近流行りといえば流行りですが、正直ビオワインは当たり外れが大きいです(おっとこれも第1回のリアルエールと同じですね)。それもそのはず、大抵は小規模生産者で畑も単一もしくは近隣の少数畑であることが多く、生産年によってキャラクターがバラバラなことも。品種改良してない繊細なローカルな地元固有品種も多く(私の個人的好みはイタリアやスペインのローカルな土着品種)、個性が強すぎてバランスが悪いものも。variableな分だけ当たり外れ(もしくは合う合わない)があるのは否めません。

更にビオは最近、世界中で認証機関が乱立してるので、農薬や化学肥料の許容量もザルザルで、「ビオだから安心」とか「ビオだから美味しい」というステレオタイプな固定観念が崩れつつあります。良心的なワイナリーの中には、適切な基準に基づいてビオ農法を行なっているにもかかわらず、高い認証コストを回避してビオを名乗っていない、という逆転現象すら見られるようです。認証ビジネスの健全性維持は、適切な規制や規格のあり方と関連して最近の私自身の関心どころでもあります(もちろん、再エネの分野で)。

それゆえ、我々単なる呑んべえの一般消費者にとっては、カタログとかブランドとか認証ラベルといった表面的な情報ではなく、現地に行ってその目で見て舌で確かめて(ついでに一緒に畑仕事を手伝ったりして)買い付けてきた生きた情報や「物語」を提供してくれるインポーターさんの存在はとてもありがたい。よいインポーターが仕入れたビオワインはどれも個性的で、地力があるためか抜栓してから数日経っても味がヘタらない。それどころか、時間が経つにつれ万華鏡のようにテイストが変化していくのを楽しむのもビオワインの魅力のうちの一つ。variableって素晴らしい。

小規模ながらもよい「目利き」による個性的なラインナップで、情報も的確でかつ信念に基づき「物語」も提供して頂ける信頼できるインポーターさんを見つけると、ワイン選びの幅も広がります。例えば我々がよくお世話になるのは京都のD社とか大阪のE社とか。簡単には教えませんよ…、ふっふっふ。自分に合うお店は、自分の足で歩いて舌で感じて見つけてみて下さい。

「物語」をつなぐ仲介業者

このような仲介業者としてのインポーターは、電力の世界ではアグリゲーターに相当します。日本ではアグリゲーターというと、今流行りのVPP(Virtual Power Plant, 仮想発電所)とセットになって、やれブロックチェーンやらIoTやらと技術志向の研究開発が盛んですが、一足お先に電力自由化が進んだ欧州ではBRP(Balance Responsible Party, 需給調整責任会社)という組織がアグリゲータービジネスの担い手です。VPPとBRPは何が違うの?ってよく聞かれますが、実態はほとんど同じです。違うのは、後者のBRPが市場取引(パワートレーディング)を志向していることで、日本の昨今の「VPP祭り」はこの市場取引の部分をスポーンと忘れた議論が多いのが心配です。技術開発だけ一生懸命になって、生産者や消費者の顔を見ない仲介業者は生き残れるでしょうか…? おっと、うっかり真面目なことを書いてもうた。

…という感じで、必ずしも有名ブランドや高級ヴィンテージではない、安くて美味いワインをへろっと飲みながら、日本の電力ビジネスの将来を(ちょとだけ)考えたりしてます。安くて美味いワイン、いいよね。そしてそれを探すのは結構難しい。そういう安くて良質なものを教えてくれるソムリエやインポーターに(そして新電力やアグリゲーターに!)に出会うことができれば、人生の幸せも広がります。

次回はお酒からちょっと離れて(実はこの連載はお酒の話ばっかりではないのですよ!)、今流行りのベジタリアン料理の話でもしようかな。

(イラスト:ヤマサキタツヤ)

安田陽
安田陽

1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(現システム理工学部)助手。専任講師、助教授、准教授を経て2016年9月より京都大学大学院経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授。博士(工学)。日本風力エネルギー学会理事。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。 現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。技術的問題だけでなく経済や政策を含めた学際的なアプローチによる問題解決を目指している。 主な著作として「世界の再生可能エネルギーと電力システム」シリーズ(インプレスR&D)、翻訳書(共訳)として「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など多数。

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