毎度おなじみ、カーボンニュートラルや脱炭素の関連用語を、毎日毎日ひとつづつ、なぜかしりとりで紹介していくコーナーです。編集部のこもやんがお送りしております。
昨日の「ろはす」ですが、30歳前後の同僚数人に聞いたところ、ほとんど知りませんでした。そうか・・・時代は変わりますね。
気を取り直して、「す」です。
水素です。H2ですね。いま、非常に注目を集めています。このEnergyShiftにもたくさんの記事が載っています。水素戦略、グリーン水素、水素燃料の自動車(FCV)、、などなど。
にわかに脱炭素界で脚光を浴びる水素ですが、水素をエネルギー源にした場合、もちろん、炭素はでません。でるのは水だけです。
では、ここで問題です。ではこの温暖化ガスを出さない水素、これは再エネ(リニューアブルエナジー・自然エネルギー)でしょうか。
答えは・・・(ダララララララララ)違うのですね。水素は再エネではありません。
なぜなら、水素はそのまま自然界に存在しないからです。太陽光や風力、水力はそのまま自然に存在しますので、自然エネルギーです。しかし、水素はなんらかの方法で作り出さなくてはいけない(これを2次エネルギーといいます)。
なので、水素を何でつくるか、が脱炭素的には問題なのですね。水素をエネルギーとして使って、炭素を出さなくても、水素をつくるのに炭素がでれば同じことです。
水素を作り出すにはいろんな方法がありますが、石油や天然ガスを使ってつくる方法がまだ多いのです。これでは脱炭素的にきびしい。外国から輸入するなんてはなしもありますが、輸入コスト、輸入にかかる炭素量を考えるとあまりいい考えではありません。
水を電気分解して作る方法もあります。これだと、電気があればつくれる。では、その電気を太陽光などの再エネで作れば脱炭素的にいいじゃん!というわけです。しかし、再エネがあまるほどあればいいのですがそこまでないこともあり、経済的にも「まだ」難しいといわれています。
再エネの量が増え、水の電気分解ももっと簡単に(コストが安く)できれば、再エネ由来の水素が増え、脱炭素的にすばらしいのです。が、もう少し時間がかかりそうです。
しかし、時間はかかっても、未来は着実にそうなっていくでしょう。
今日もエナシフに来ていただきありがとうございます。未来は少しずつしか来ないのでもどかしいですね。なんかちょっとまじめな話しちゃいました。
明日の土曜日も更新します。あしたは「そ」でお会いしましょう。
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