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「CO2削減ができない、どうしよう」困った小規模サプライヤーが求める答えは米ウォルマートの取組みにあり

2021年10月14日

シュナイダーがサポートする再エネ調達「Gigaton PPA」

さて、Project Gigatonの5つの柱のうち、エネルギーに関するトピックを紹介する。PPAによる再生可能エネルギーの調達「Gigaton PPA」だ。

Gigaton PPAは、1社では再生可能エネルギーの購買力が弱い小さなサプライヤーを集め、需要の規模を大きくすることで購買力を高める取組みだ。ウォルマートにとっては再生可能エネルギーの調達が増え、サプライヤーにとってはPPA契約の締結に伴うさまざまな障壁やコストを軽減するメリットがある。

具体的には、複数のサプライヤーの電力需要を調達しやすいようにグルーピングし、それぞれをアグリゲートする。集約されたそれぞれの電力需要グループごとに電力調達を行う仕組みだ。なお、Gigaton PPAは現在、米国のみで展開している。

Gigaton PPAに参加するには、前述のポータルサイトSustainability Hubにログインし、意思表示を行い、必要な電力量などを入力する。その後、Gigaton PPAチームから詳細の連絡があるという仕組みだ。

すでにサプライヤーの10社が、100MWの風力発電プロジェクトとのPPAにおいて10MWの再生可能エネルギーを調達したという。

なお、Gigaton PPAを支えるパートナー企業は、エネルギー管理のデジタル化などを提供しているシュナイダーエレクトリックだ。同社は2014年からウォルマートの再生可能エネルギー調達を支援しており、これまでに太陽光と風力による8GWのPPAをウォルマートにもたらした。

ウォルマートはシュナイダーエレクトリックが運営する、再エネのユーザー企業と再エネを含めたエネルギーサービス事業者のコミュニティである「NEO Network」に参加しており、Gigaton PPAにおいてもこのネットワークを活用している。

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山下幸恵
山下幸恵

大手電力グループにて大型変圧器・住宅電化機器の販売を経て、新電力でデマンドレスポンスやエネルギーソリューションに従事。自治体および大手商社と協力し、地域新電力の立ち上げを経験。 2019年より独立してoffice SOTOを設立。エネルギーに関する国内外のトピックスについて複数のメディアで執筆するほか、自治体に向けた電力調達のソリューションや企業のテクニカル・デューデリジェンス調査等を実施。また、気候変動や地球温暖化、省エネについてのセミナーも行っている。 office SOTO 代表 https://www.facebook.com/Office-SOTO-589944674824780

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