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原油価格が一時7年ぶり高値 OPECプラスが大幅増産見送り

原油価格が一時7年ぶり高値 OPECプラスが大幅増産見送り

石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は10月4日、従来計画を上回る大幅増産を見送った。これを受けて米ニューヨーク市場の原油の先物価格が上昇し、一時7年ぶりの高値をつけた。

米原油価格は1バレルあたり78ドル台となり、前週末比3%上昇。この水準に達したのは2014年11月10日以来だという。英国産北海ブレント先物相場も約3年ぶりの高値となる81ドル台になった。

石油価格は年初来63%上昇しており、世界経済に対するインフレ圧力を高めている。

OPECプラスは従来の小幅な増産を11月も維持すると発表。原油高とインフレを懸念する消費国から一層の増産を求める声があったが、大幅増産を見送り、11月の増産は日量40万バレルになると述べた。ロイター通信はOPECプラス関係者の話として、新型コロナウイルスの感染再拡大による原油需要の減少への懸念が、今回の決定の背景にあると伝えた。

欧州などで天然ガス価格も歴史的な高騰を演じており、エネルギー高が世界経済の回復に重荷となるおそれがある。今年8月に米南部に襲来したハリケーン「アイダ」の影響で米国の石油関連施設が被害を受け、産油量が伸び悩んでいることや、コロナ禍からの景気回復による需要増で原油の需給は逼迫し、価格上昇に圧力がかかっている。

市場関係者は「原油だけでなく、発電に必要な天然ガスもこのところ値上がりしているほか、石炭や液化天然ガス(LNG)も高値水準になっている。エネルギー価格の上昇が続けば、インフレ懸念を高め、世界経済の回復を鈍らせるおそれもある」と話している。

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EnergyShift編集部
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