英ベンチャーのC-Capture社は、英VCのbp Venturesなどから800万ポンド(約12億円)の資金調達が完了したと発表した。
英・C-Capture社は、リーズ大学の化学部門から独立したベンチャー企業。独自の溶剤技術で排ガスからのCO2回収技術を開発している。現在は、英電力Drax社のヨークシャーにあるバイオマス発電所で実証実験が行われている。
このC-Capture社が、英オイルメジャーのbp傘下であるbp Venturesなどから800万ポンド(約12億円)の資金調達ラウンドが完了したことを発表した。
支援企業は同社の株主でもあるIP Group、Drax、bp Venturesの3社。3社は2019年2月にも350万ポンド(約5億円)を支援しており、今回はその追加投資に当たる。今回はさらに、British Business BankのFuture Fundからも追加資金を調達した。
C-Capture社のトム・ホワイトCEOは次のように述べている。「当社の株主からの追加投資は、C-Capture社が炭素回収技術をさらに最適化し、コストを削減しながら性能を向上させることを支援するものです。このラウンドの投資を確保したことで、当社の技術チームは、世界の炭素捕捉に対する考え方を変えるような製品の開発に集中することができます」。
bpの低炭素デジタル技術プリンシパルであり、C-Capture社のディレクターであるマーティン・セラーズ氏は、次のように述べた。「国際エネルギー機関(IEA)の持続可能な開発シナリオによれば、2040年までに世界で必要とされる累積排出削減量の7%を占めるとされているように、同社の炭素回収技術はエネルギー・トランシジョンに不可欠な技術なのです」。
C-Capture社の技術紹介ビデオ
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