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危うい太陽光発電の主力化 止まらぬ資材高騰に加え、市場ではある異変が

2021年11月16日

2025年までFIT価格の維持は可能なのか

調達価格等算定委員会では、太陽光発電の現状について、「危機的な状況だということに関しては、問題意識は共有するものの、一方、国民負担も危機的な状況だ」(秋元圭吾 公益財団法人地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー)といった意見が出された。

また、安藤至大 日本大学経済学部教授は「2025年までFIT価格の維持を図ると、トップランナーが7円/kWhまでコスト低減できるというロジックが不明確だ。その道筋が見えない」と指摘した。

FIT価格の引き下げ、さらに足もとの資材価格や保険料の高騰など、太陽光発電の主力化には危うさが漂う。国民負担を抑えつつ、どうやって太陽光発電を倍増させるのか。経産省は難しい舵取りを迫られている。

 

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EnergyShift編集部
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