調達価格等算定委員会では、太陽光発電の現状について、「危機的な状況だということに関しては、問題意識は共有するものの、一方、国民負担も危機的な状況だ」(秋元圭吾 公益財団法人地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー)といった意見が出された。
また、安藤至大 日本大学経済学部教授は「2025年までFIT価格の維持を図ると、トップランナーが7円/kWhまでコスト低減できるというロジックが不明確だ。その道筋が見えない」と指摘した。
FIT価格の引き下げ、さらに足もとの資材価格や保険料の高騰など、太陽光発電の主力化には危うさが漂う。国民負担を抑えつつ、どうやって太陽光発電を倍増させるのか。経産省は難しい舵取りを迫られている。
関連記事
・国内外における再エネの普及状況。日本は進んでいない!?
・脱炭素目指す裏で、太陽光関連業者の倒産が再び増加 2030年46%削減は達成可能なのか?
エネルギーの最新記事