COP26を総括する(1) 注目された2つの論点と最後まで揉めた石炭火力 | EnergyShift

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COP26を総括する(1) 注目された2つの論点と最後まで揉めた石炭火力

GHG排出削減目標は上積みされたか

途上国にとっては、先進国が十分な資金拠出があった上で、自国でのGHGの削減ができるということになる。とはいえ、何もコミットしなかったわけではない。インドのモディ首相は、2030年までに非化石電源を500GWに増やすこと、再エネを50%にすること、10億トンのCO2排出を削減すること、CO2排出係数を45%削減することなどを発表した。また同時に先進国に対しては1兆ドルの資金提供の早期実施を求めた。


各国はGHG削減目標を発表した

ロシアのプーチン大統領は、世界リーダーズ・サミットには欠席したものの、2050年に2019年比でGHG60%削減、2060年にゼロにすることを発表した。

この他、EUと米国をはじめおよそ100ヶ国が、2030年までに2020年比で30%以上メタンの排出を削減することを目指す、グローバル・メタン・プレッジの発足が表明された。その後、米国と中国はメタンに関する協力と気候変動対策に関する強化を表明し、2025年には新しい削減目標(NDC)として提出するという。

こうしたコミットメントにより、世界の平均気温上昇は、1.8~1.9℃になると見積もられるところまで引き下げられた。しかし1.5℃にはまだまだ不足している。

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もとさん(本橋恵一)
もとさん(本橋恵一)

環境エネルギージャーナリスト エネルギー専門誌「エネルギーフォーラム」記者として、電力自由化、原子力、気候変動、再生可能エネルギー、エネルギー政策などを取材。 その後フリーランスとして活動した後、現在はEnergy Shift編集マネージャー。 著書に「電力・ガス業界の動向とカラクリがよーくわかる本」(秀和システム)など https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798064949.html

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