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あの「ポイ探」の菊地崇仁氏に聞いた 今持つべき脱炭素で、超絶お得なクレジットカード 2回目 自動寄付型なクレカ厳選3種

あの「ポイ探」の菊地崇仁氏に聞いた 今持つべき脱炭素で、超絶お得なクレジットカード 2回目 自動寄付型なクレカ厳選3種

2021年10月15日

いまや一人複数枚保有している「クレジットカード」。そのポイントを地球の環境保護に取り組む団体に寄付できるのをご存じだろうか。脱炭素&お得や便利など生活に役立つクレジットカードを知りたい人は多いはず。100枚以上のクレジットカードを保有し、クレジットカードの達人として知られる菊地崇仁氏に聞いた。全2回連載の2回目は「自動寄付型」の3枚のクレジットカードを取り上げる。

クレジットカードを買い物などに利用することで付与されるポイント。貯まったポイントは1P=1円などのレートで電子マネーとして利用できたり、商品や金券などと交換することができる。ポイントの使い道はユーザー次第だ。

「ポイントの使い道のひとつに、寄付という選択肢もあります。寄付先はさまざまな団体ですが、近年、環境問題に取り組む団体への寄付に特化したクレジットカードが増えています。これも脱炭素の流れのひとつなのかもしれません」(菊地氏。以下同)

寄付の方法には「自動」と「手動」があり、自動の場合、クレジットカード利用時に付与されるポイントが自動的に寄付されるなどの仕組みになっている。

自動寄付型のクレジットカードで菊地さんがおススメするのは以下3枚。

  • 地球にやさしいカード
  • コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」
  • LOVE THE EARTHカード

いずれも手軽にポイントを環境関連の団体に寄付できる。加えて、年会費永年無料やポイント3倍などサービス面も充実。まさに“二刀流”で重宝する筆頭が【地球にやさしいカード】だ。

地球にやさしいカードは、その名のとおり、地球の環境保護活動を支援できる一枚。SMBCグループのセディナが発行し、年会費は1,375円。

「カード利用額の0.5%が、地球を助ける活動を行う保護・研究団体に自動的に寄付されます。年1回、同団体の活動状況がHPで公表されるので、内容をチェックできます」


カードのテーマを12種類から選べるのもうれしい。写真は「熱帯雨林を育てる」と、「地球温暖化を抑える」
写真参考出展:https://www.cedyna.co.jp/card/lineup/detail/eco/

一方のサービス面では、通常のカード利用は200円ごとに1ポイント、ポイント還元0.5%と平凡ながら、特定の店舗の利用ではポイント3倍となる。

「該当店舗はイオン、ダイエー、セブン-イレブン。利用200円ごとに3ポイントとなるため、3店舗によく足を運ぶ人にはメリット大です。そのほか、セディナポイントUPモールを経由してネットショッピングするとポイントが最大20倍や、年間のカード請求金額によって翌年のポイントが最大1.3倍になるステージ制度も設けられています」

次に【コスモ・ザ・カード・オーパス『エコ』】。発行元であるイオン銀行とコスモ石油の提携カードで、年会費は永年無料。

「毎年1回、ユーザー提供の寄付金500円とコスモ石油からの寄付金をあわせ、環境保全活動を行うNPOや公益法人などに自動的に寄付されます。そのお金は、パプアニューギニアの熱帯雨林保全など、国内外のさまざまな活動のサポートに使われます」


コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」は使用者から毎年預かる500円とコスモ石油からの寄付金を、環境保全活動を行うNPOや公益法人などに寄付することで、その活動をサポートしていている。
写真参考出展:https://www.cosmo-thecard.com/cblp/card/opus_eco.html

エコの要素だけでなく、提携する2社のサービスも付いているのが魅力。

「コスモ側のサービスは、コスモ石油での給油が通常価格より割引の会員価格で利用できます。イオン側のサービスは、イオンカードの通常機能と同じく、イオングループの対象店舗でいつでもポイント2倍(利用200円ごとに2WAON POINT)、毎月20日・30日のお客さま感謝デーは5%割引など特典満載です」

最後の【LOVE THE EARTHカード】は、純粋に地球環境保護だけに注力したい人向け。

発行元はオリエントコーポレーション。年会費は無料。


カードショッピングで、そのポイントが全て団体へ自動的に寄付され、自然保護や地球温暖化防止など環境保護に役立てられる。
写真参考出展:https://www.orico.co.jp/creditcard/list/earth/

「カード利用200円ごとに1ポイントが貯まり、1ポイント=1円としてWWFジャパンなどの地球環境保護団体に自動的に寄付されます。この寄付以外は電子マネーのiDを搭載し、オリコカードの各種サービスを利用できる程度です。優れた特典はないものの、年会費無料ですから、損はないですよね」

今回取り上げたのは自動寄付型のクレジットカードだが、前述したとおり、寄付の方法には「手動」もある。クレジットカードの利用で貯めたポイントの交換先として、環境保護団体などを自ら選ぶというやり方だ。

今回紹介のクレジットカード一覧

カードブランド名年会費ポイント還元率ポイント種別ポイントの寄付先、カードの特典
地球にやさしいカード1,375円0.5%~1.5%わくわくポイント環境保護・研究団体に寄付。特定店舗でポイント3倍(還元率1.5%)
LOVE THE EARTHカード無料0.50%寄付ポイント環境保護団体に寄付。電子マネーiD搭載
コスモ・ザ・カード・オーパス「エコ」無料0.5%~1.0%WAON POINT環境保全活動を行うNPOや公益法人などに寄付。コスモ石油は会員価格

「多くのクレジットカードが、環境保護団体などへの寄付をポイント交換先にラインナップしています。最近は、大型台風など自然災害で被災した地域に寄付できるケースも多いです。環境破壊は異常気象の一因と言われているため、自然災害の被災地への寄付は意義あることでしょう」

クレジットカード業界でも着々と進んでいる脱炭素。最後に菊地氏は、脱炭素社会におけるクレジットカードのあり方をこう予測する。

「すでに起き始めていますが、プラスチックのクレジットカード自体を発行しない会社が増えてくるでしょう。Apple PayやGoogle Payに代表されるように、スマホにクレジットカードを設定でき、決済もスマホですむので不要です。クレジットカードを発行しなければ地球温暖化などの環境問題とは無縁。究極の脱炭素化といえるカードレス時代の到来はそう遠くないと思います」

(取材・文 百瀬康司)

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菊地崇仁
菊地崇仁

北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。2002年に退社し、同年、友人と共に起業し、システム設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。約100枚のクレジットカードを保有し、約150万円の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中だ。

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