「CO2削減ができない、どうしよう」困った小規模サプライヤーが求める答えは米ウォルマートの取組みにあり | EnergyShift

脱炭素を面白く

EnergyShift(エナジーシフト)
EnergyShift(エナジーシフト)

「CO2削減ができない、どうしよう」困った小規模サプライヤーが求める答えは米ウォルマートの取組みにあり

2021年10月14日

小規模サプライヤーの再エネ調達は海外でも課題だった

ウォルマートがGigaton PPAを展開する背景には、小規模なサプライヤーが再生可能エネルギーを調達するのが困難という現状があると推察できる。抱えている課題は日本も同じだ。

日本でも、環境省が所管する複数の施設をまとめて1契約として入札を実施し、再生可能エネルギー調達のコスト低減につなげた事例がある。また、地域新電力の事業運営をサポートするローカルグッド創生支援機構は、電力の共同購入について支援を行っている。

一方で、コーポレートPPAをサポートするマッチング型のプラットフォーム電力のリバースオークションというように、個社による調達手段も多様化をみせている。

こうしたさまざまな取組みが企業のサプライチェーン単位でもっと拡大すれば、再生可能エネルギー調達のハードルが下がっていくのではないだろうか。企業にとってもサプライヤーに対する付加価値の向上につながるWin-Winの取組みになりうると筆者は考える。

山下幸恵
山下幸恵

大手電力グループにて大型変圧器・住宅電化機器の販売を経て、新電力でデマンドレスポンスやエネルギーソリューションに従事。自治体および大手商社と協力し、地域新電力の立ち上げを経験。 2019年より独立してoffice SOTOを設立。エネルギーに関する国内外のトピックスについて複数のメディアで執筆するほか、自治体に向けた電力調達のソリューションや企業のテクニカル・デューデリジェンス調査等を実施。また、気候変動や地球温暖化、省エネについてのセミナーも行っている。 office SOTO 代表 https://www.facebook.com/Office-SOTO-589944674824780

エネルギーの最新記事