ウォルマートがGigaton PPAを展開する背景には、小規模なサプライヤーが再生可能エネルギーを調達するのが困難という現状があると推察できる。抱えている課題は日本も同じだ。
日本でも、環境省が所管する複数の施設をまとめて1契約として入札を実施し、再生可能エネルギー調達のコスト低減につなげた事例がある。また、地域新電力の事業運営をサポートするローカルグッド創生支援機構は、電力の共同購入について支援を行っている。
一方で、コーポレートPPAをサポートするマッチング型のプラットフォームや電力のリバースオークションというように、個社による調達手段も多様化をみせている。
こうしたさまざまな取組みが企業のサプライチェーン単位でもっと拡大すれば、再生可能エネルギー調達のハードルが下がっていくのではないだろうか。企業にとってもサプライヤーに対する付加価値の向上につながるWin-Winの取組みになりうると筆者は考える。
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