重工大手3社を中心に高い水素発電技術を持つ日本だが、この技術を稼ぐ力につなげられるかはまだ予断を許さない。三菱重工や川崎重工は水素関連における売り上げ規模は提示したが、利益をいくら稼げるかはまだ示せていない。特に脱炭素技術に関しては、太陽光発電や風力発電において、日本勢はことごとく撤退に追い込まれてきただけに、水素発電で海外市場を取り込むことができるかどうかは、今後の技術開発にかかっている。
それだけに政府も23兆円とされる世界市場獲得に向け、商用化を支援すべく、グリーンイノベーション基金事業から最大260億円を投じる構えだ。水素発電は大規模かつ長期的な水素需要を喚起するだけに、重工3社の動向に期待が高まっている。
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