岸田新総裁の脱炭素・エネルギー観を分析 菅政権の功績も振り返る | EnergyShift

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岸田新総裁の脱炭素・エネルギー観を分析 菅政権の功績も振り返る

岸田新総裁の脱炭素・エネルギー観を分析 菅政権の功績も振り返る

2021/09/29

自民党総裁選で岸田氏が勝利した。河野氏との決選投票になり、岸田氏が勝ったものだ。様々な政策論議が展開され、世間の関心もかなり集めた総裁選だったのではないか。当然、脱炭素・エネルギーも話題になった。今回2位となった河野氏は、今後の改造で何らかの人事的手当はされるだろう。党の要職なのか、はたまた閣僚ポストなのか。議員票で2位を獲得した高市氏も要職につくだろう。エネルギー施策について、各候補は違った方向性を示しており、これからの人事次第で、脱炭素の行方に影響を及ぼす可能性がある。次期総理大臣に就任する岸田氏の方針について、ゆーだいこと前田雄大が分析する。

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総裁選直後、菅総理は何を語ったか

新たな幕開けあれば、古きの幕引きもある。総裁選の終わりは、菅政権の終わりを意味する。

9月29日の総裁選後の菅総理のスピーチは、非常に印象に残るものだった。岸田候補をたたえ、総裁選について形容した後にいった、自身の総括についての最初のセリフは以下のものだった。

「私自身、総裁として一年ではありましたけれども、我が国にとって長年の課題であるグリーン、デジタルという課題について一定の方向性を示すことができたのではないかと思います」


自民党総裁選で挨拶する菅総理 自民党公式Youtubeチャンネルより

当然、コロナ対策に明け暮れた1年の任期であったこと、これは間違いない。その中で、振り返れば、菅政権でなければできないことを成し遂げられた、このように世間も評価を今になってしている。

様々ある評価の中で、ご本人が今日、触れられた内容、その一番手がグリーンだった。その発言に正直驚いたが、それだけ、ご本人としてはやれた、これは日本のためにやれた、と思われたのだろう。

今回は改めて、菅政権のグリーンの歩みを振り返った上で、次の2つの論点から岸田新総裁のエネルギー政策を分析していきたい。

  • 岸田新総裁の脱炭素・エネルギー観
  • 岸田内閣が直面するであろうスケジュールと、それがどのような影響をもたらすのか

まずは敬意を評して、菅政権のグリーンの歩みを振り返りたい。

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前田雄大
前田雄大

YouTubeチャンネルはこちら→ https://www.youtube.com/channel/UCpRy1jSzRpfPuW3-50SxQIg 講演・出演依頼はこちら→ https://energy-shift.com/contact 2007年外務省入省。入省後、開発協力、原子力、官房業務等を経験した後、2017年から2019年までの間に気候変動を担当し、G20大阪サミットにおける気候変動部分の首脳宣言の起草、各国調整を担い、宣言の採択に大きく貢献。また、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略をはじめとする各種国家戦略の調整も担当。 こうした外交の現場を通じ、国際的な気候変動・エネルギーに関するダイナミズムを実感するとともに、日本がその潮流に置いていかれるのではないかとの危機感から、自らの手で日本のエネルギーシフトを実現すべく、afterFIT社へ入社。また、日本経済研究センターと日本経済新聞社が共同で立ち上げた中堅・若手世代による政策提言機関である富士山会合ヤング・フォーラムのフェローとしても現在活動中。 プライベートでは、アメリカ留学時代にはアメリカを深く知るべく米国50州すべてを踏破する行動派。座右の銘は「おもしろくこともなき世をおもしろく」。週末は群馬県の自宅(ルーフトップはもちろん太陽光)で有機栽培に勤しんでいる自然派でもある。学生時代は東京大学warriorsのディフェンスラインマンとして甲子園ボール出場を目指して日々邁進。その時は夢叶わずも、いまは、afterFITから日本社会を下支えるべく邁進し、今度こそ渾身のタッチダウンを決めると意気込んでいる。