「敵は炭素」、自動車だけにとどまらないトヨタの大進撃 目指すゴールはどこなのか? | EnergyShift

脱炭素を面白く

EnergyShift(エナジーシフト)
EnergyShift(エナジーシフト)

「敵は炭素」、自動車だけにとどまらないトヨタの大進撃 目指すゴールはどこなのか?

2022年01月11日

トヨタのこれまでの成果とこれから

トヨタは2021年6月に、今後のものづくりに関する方針を発表し、2035年までに全世界の自社工場のCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指す。カーボンニュートラルへの取り組みについては、「ものづくりを根底から革新するチャンス」と位置付ける。

トヨタは2016年度から2020年度にかけて推進した第6次トヨタ環境取組プラン(2020年度目標)に基づき、電動車累計1,500万台以上を達成するなど、成果を得てきた(図5)。今後は「環境チャレンジ2050」の実現に向けて、5ヶ年実行計画である第7次トヨタ環境取組プラン(2025年目標)のもと、「ライフサイクル」、「新車」、「工場」からのCO2の排出ゼロを目指す(図6)。

図5:これまでの取り組み


出所:トヨタ自動車

図6:環境チャレンジ2050


出所:トヨタ自動車

トヨタが目指すゴールとは?あくまで「カーボンニュートラル」、「サステナビリティ」

世界各国・地域が脱炭素化に向けた目標を相次いで示す中、EVシフトに猛進する欧米勢とは対照的に、トヨタは、あくまでも「全方位戦略」を進めるとみられる。

豊田章男社長は「敵は炭素であり、内燃機関ではない。1つの技術にこだわるのではなく、すでに持っている技術を活用していくべきだ」と語ったことがある。トヨタのゴールはあくまでも脱炭素=カーボンニュートラルというわけだ(図7)。

図7:トヨタ環境チャレンジ2050


出所:トヨタ自動車

ここにきて大きくEVにカジを切った、との指摘もあるが、HVやFCVを含む多彩な電動車をそろえる全方位戦略は維持しているとみられる。車載電池の調達・開発に注力し、海外勢との競争に挑む構えだ。

生産工程においてもカーボンニュートラルに取り組み、「エネルギーの使用量を減らす地道な改善を重ねながら、革新的な生産技術の導入を進め、2035年のカーボンニュートラル達成を目指しております」と語り、生産段階でのカーボンニュートラルは2035年をターゲットに取り組んでいく。

 

トヨタに関連する記事はこちらから

東條 英里
東條 英里

2021年8月よりEnergyShift編集部にジョイン。趣味はラジオを聴くこと、美食巡り。早起きは得意な方で朝の運動が日課。エネルギー業界について日々勉強中。

モビリティの最新記事