将来的に石油や石炭など化石燃料の減少が避けられない中、今年に入り、構造転換に向けて焦りが見えていたENEOSホールディングス。ENEOSの様々な取り組みについて、これまでも解説してきたが、水素への注力だけでは、本格転換は難しく、ENEOSは厳しいのかと思われていた。そうした中、10月11日に再生可能エネルギー大手を2,000億円で買収すると正式に表明した。ENEOSによる買収の狙いとは何か。将来戦略について、ゆーだいこと前田雄大が解説する。
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今回、買収対象となったジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)、JREについてはよく知っているが、報道を聞いた当初は、「そこを買ったか」と正直、驚いた。
買収によって、再エネ色を出していく、ということもあるが、その中でも特に狙いたい分野が見えてきた。さらに、そこから派生してくる戦略も見えてきたときに、この買収戦略がENEOSの構造転換の成否の鍵を握るかもしれないというところも、また見えてくる。
なぜか。世界でも同じように転身をはかり、成功を収めている企業がいるからだ。
そこで、今回の買収報道について紹介した上で、次の4つの論点について解説したい。
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