これもある意味、不思議だ。なぜ戦う? 巨大なエリアボスとのバトル。プレイヤーの操作ミスによっては、ピクミンが圧死したり、食べられたりと次々とお亡くなりになる。だが、ピクミンたちは果敢に立ち向かうのだ。
写真は、体験版のクライマックスである、最初の大ボス、ヨロヒイモムカデ。全身を透明な硬質な素材でコーディングしており、赤ピクミンだけで倒すことはかなり困難。岩ピクミンをいかに持っているかどうかが、クリアーのポイントだ。
ちなみに戦利品が、果物のドラゴンフルーツ(ゲーム中名はイカツタツボックリ)と、どうもガラケー。つうかこれ、いつの時代の話よというケータイですが(笑) パケシスと名付けたらしいが、死語ですがパケ死・すとか言いたいのかな、これ(笑)
このガラケーだが、再利用して、探検隊のロケットの通信機能が復活し、つぎの面に進めるのだが、体験版はこのあたりでオシマイ。
そして、プレイヤーがもっともピクミンに悲哀を感じる瞬間が、ゲーム中の1日の終わりだ。そもそも夜は出歩けないほどの劣悪な環境ということなので、きっと地球らしき星の気候変動も行くところまで行っちゃってしまっていたのだろう。
まさにSDGsで言うところの、目的13の「気候変動に具体的な対策を」が大失敗した結果ではないだろうか。気候変動の原因となる温室効果ガス排出の減少、気候変動に伴う環境変化への適応やその影響の軽減をしっかり意識しておけば、こんな世界になることはなかったのかもしれないとか、ここでふと感じてほしい。いや感じなさいって。
探査隊は日没後に地上にいると危険ということで、地上を離れて大気圏外に戻るのだ。そのとき、探査隊からハグレたり、プレイヤーがピクミンの存在を忘れてしまったとか、ロケットの発射ポイントから遠くにいすぎて宇宙船に戻れなかったピクミンたちに待つのは、夜になると凶暴さを増すというモンスターたちによる殺戮。マップに出したピクミンたちを1匹も残さず回収できるかはプレイヤーの腕次第だろう。
夕方になったら全員撤収しないと、モンスターの餌食になってしまう。手違いで残されたピクミンたちが、モンスターたちから逃げ惑う地表を脱出するとき、そのプレイヤーの辛さたるや。
ピクミンが探査隊に尽くす意外な「SDGs的」理由とは・・・次ページ
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