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ビッグデータから見える非財務情報が財務面に与える影響とは

ビッグデータから見える非財務情報が財務面に与える影響とは

2021年12月14日

企業においては、投資家などから気候変動問題に対する取組みが強く求められるようになってきた。もはや、企業活動において、無視できない影響を与えるまでになっているとされている。しかし、まだまだ動きが鈍い企業も少なくない。あらためて、気候変動をはじめとするESGへの対応が、どのような影響を与えるのか、オープンデータをもとにした分析について、サステナブル・ラボ株式会社代表取締役の平瀬錬司氏が解説する。

IPCC第6次報告書と経営リスク

2021年8月に、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書・第1作業部会が公表された。この報告書では、世界の平均気温上昇が2040年までの間に1.5℃を超える可能性が指摘され、「人間の活動が原因であることは議論の余地がない」と断言されている。2050年までにCO2やその他の温室効果ガス(GHG)の排出が実質ゼロにならなければ、平均気温の上昇だけではなく、熱波、高頻度の大雨、極端な乾燥などのリスクが高まる。当然、こうした現象は経済発展や企業活動に対しても影響を与える。

こうした視点から、気候変動問題そのものが、企業経営における重大なリスクであるといえよう。

企業経営における3つの気候変動リスク・・・次ページ

平瀬錬司
平瀬錬司

サステナブル・ラボ株式会社 代表取締役。大阪大学理学部在学中から環境、農業、福祉などサステナビリティ領域のベンチャービジネスに環境エンジニアとして携わる。これらの領域において2社のバイアウト(事業売却)を経験し、2019年に同社を立ち上げ。京都大学ESG研究会講師。 サステナブル・ラボ株式会社 SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を促進する、日本で唯一のSDGs/ESGに特化した非財務ビッグデータ集団。SDGs×ビッグデータを軸に、自治体や企業の環境・社会貢献度をAIで数値化した非財務データバンク「TERRAST(テラスト)」β版等を開発。真に"良い企業"を照らし、経済利益と環境・社会利益の創出を両立できる社会の実現を目指している。 サステナブル・ラボ株式会社 https://suslab.net/

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