Climate Strikers Are Back on the Streets! 気候ストライキが街に帰ってきた。世界気候アクション0925レポート、そしてMAPAとは。 | EnergyShift

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Climate Strikers Are Back on the Streets! 気候ストライキが街に帰ってきた。世界気候アクション0925レポート、そしてMAPAとは。

Climate Strikers Are Back on the Streets! 気候ストライキが街に帰ってきた。世界気候アクション0925レポート、そしてMAPAとは。

EnergyShift編集部
2020/10/01

気候ストライキが街に帰ってきた。2020年9月25日の金曜日、世界中での同時多発気候ストライキである「世界気候アクション0925」が行われた。世界154ヶ国、3,500以上の街や都市で気候変動に対するアクションが行われた。

「コロナに対応した」気候ストライキの新しい形

新型コロナウイルスが世界的な大流行を見せる中、気候ストライキはオンラインに移行して活動していた。学校ストライキは家で、ミーティングはオンラインで。しかし何千人ものオンライン参加者はそれぞれソーシャルメディアに気候変動、気候危機について投稿し続け、「STAY HOME」の時期にも多くの人の目に触れ続けた。

2020年9月25日の金曜日、気候ストライキが街に戻ってきた。コロナの影響で物理的な街頭デモなどが制約を受ける中、世界中で少なくとも600万人が参加したと推定されている(英The Guardian紙・オンライン参加を含む)。

例えばコロナの影響の物理的な制約で、グレタ・トゥーンベリさんも参加したストックホルムでは議事堂前に50人が集まった。50人ときいて少ないと思われるだろうか。確かに昨年9月の気候ストライキに比べるとぐっと少ない。しかし現在、スウェーデンでは50人以上が一ヶ所に集まることが法律で禁止されているのだ。ストックホルムの9月25日のストライキは、マスクをつけて人と人のあいだは2メートルのソーシャル・ディスタンシングを保って行われた。


ストックホルムでの9月25日のストライキ
。グレタさんがはじめた「気候のための学校ストライキ」110週目にあたった。

「私たち(Fridays For Future = FFF)はCOVID-19のガイドラインに沿って行動します。権力者が気候変動を緊急の危機だと認識し、そのように向き合うことを要求するために、世界中でストライキを行っているのです」とグレタ・トゥーンベリさんは英The Guardian紙に語った。

最北の地でひとりでストライキに参加したのは18歳のMya-Rose Birdgirl Craigさん。ブリストルにすむ彼女は9月25日に合わせて北極圏へ行き、デモンストレーションを行い、SNSに投稿し、大きな話題となった。「時間がありません。北極は溶けています。北極圏にきた理由は、私の絶望とこの問題の緊急性を伝えるためです」と彼女はツイートした。


Mya-Rose Birdgirl CraigさんのTwitter投稿

ウガンダやモスクワ、中国の一部地域では、気候アクションの参加者が警察に連行されるということもおきた。これに対し、「アクティビズム(行動)は犯罪(Crime)ではない。地球の未来を考え、平和にスタンディングしていることはこれからも違法ではない。連帯と感謝の意を中国、ウガンダ、ロシア、世界中のアクティビストである友人に捧げます」とグレタさんは27日にツイートしている。

それでも世界中の様々な国で、様々な形で世界気候アクションは行われた。Fridays For Futureのツイートのビデオからもその様子はうかがえる。ロシアではダンスを行い、ベルリンではマーチを行い、フィリピンでは伝統舞踏も行われた。そして、日本でもアクションは広く行われた。


モスクワでのダンスパフォーマンス

日本でのアクションは32都道府県、75ヶ所で開催

日本では全国統一アクションとして、「Climate Shoes Action」が全国34ヶ所で行われた。「(コロナ対策で)マーチはできないけれど、気候変動に対して声をあげなければならない」という思いが、自分たちの体から抜け出したことを表現するため、各地でプラカードと靴が並べられた。

各地の会場とインスタグラムでのオンライン参加を合わせると、日本のシューズアクションには約1,800足が集まった。

東京でのシューズアクション 
東京・国会議事堂前で行われたシューズアクション

シューズアクションを企画したFridays for Future Tokyoの黒部睦さん(国立音楽大学1年/19歳)は、「マーチができない中、『Climate Shoes Action』という形で、私たちの声を発信することができました。気候変動は、感染症と同じく、私たちの生活と命を脅かす「危機」であり、早急の対策が求められます。一つの感染症でこれほど社会が混乱するのであれば、気候危機で起こりうる異常気象や災害などの連鎖は、より恐ろしい健康被害や経済へのダメージを引き起こすことが考えられます」と述べている(プレスリリースより)。

また、全国中継インスタライブではアクション中の日本の6地域とFridays For Future Japanのアカウントをつなぎ、中継された。インスタライブに出演したFridays for Future Nagoyaの勝田あみさん(名城大学4年/21歳)は、「私自身、初めてFridays For Futureでのアクション参加だったのですが、すごく楽しく盛り上がりました。そしてInstagramライブで日本全国の若者とつながり、私たちの声が大きなものになっているのだと実感しました。これからもみんなで楽しく気候変動に対して活動していきたいです」と述べている。


神戸でのシューズアクション

最も影響を受ける人々と場所(MAPA:Most Affected People and Areas)とは

今回の気候ストライキのもうひとつの特徴は、新しいシンボルサインである「MAPA」だ。

MAPAとは、Most Affected People and Areas(最も影響を受ける人々と場所)と言う意味。Global Southの意味で、南半球に偏在している発展途上国のことだ。

Fridays for Futureに投稿された「What is MAPA?」によると、それは過去の植民地や歴史的に顧みられなくなった地域のことであり、エネルギーによって最も苦しんでいる地域とそこで暮らす人々のことだ。最も搾取され、最も危機への備えがない場所であるとも書かれている。『彼らの声は聞こえないが、声がないのではない。彼らは未来だけでなく、現在も戦っている。不正義の捕虜にはならない』という表明は心をうつ。

今回の気候ストライキでは、そうした地域の人々のことに対する問題意識を重視している。実際に会ったときに話題にしよう、同じひとつのシンボルのポーズをSNSに投稿しよう、と呼びかけられた。


インドのサラさん。MAPAポーズでのアクション

ストリートで会いましょう

これからもFridays For Futureは広がり続けるだろう。そして世界の権力者たちに、気候変動へ真摯に向き合うことを求め続けていく。

グレタ・トゥーンベリさんの9月30日のツイートを最後に紹介しよう。「私たちは帰ってきた。あなた方が脅かされると感じるのなら、悪いニュースを捧げます。私たちはどこにも行かず、ここで声をあげ続けるのです」。

2019年9月、アムネスティの賞の贈呈式でグレタさんはこう言ったのだ。「行動すれば、うまくいきます。ストリートで会いましょう!(Activism Works. See you on the streets!)」


グレタさんの9月30日のTwitter投稿

(Text:小森岳史)

参照
Fridays For Future "SEPTEMBER 25 – GLOBAL DAY OF CLIMATE ACTION"
Fridays For Future Japan "世界気候アクション0925"
The Guardian "Young people resume global climate strikes calling for urgent action" 2020.9.25

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