こんにちは。毎度おなじみ、脱炭素関連用語しりとりです。毎日ひとつずつ、用語解説をやっております。いろいろ取りそろえております。
昨日は「とくていきぼでんきじぎょうしゃ(特定規模電気事業者)」でしたので、今日は「しゃ」です。さっそく参りましょう。
シャチです。シャチ。イルカと間違えるやつ。英語名はオルカですね。日本でも、北海道の知床沖にいるようです。
シャチがなぜ脱炭素用語なのか。
シャチは、海の生態系の食物連鎖のトップに立つ生き物です。であるからこそ、海の有害物質を蓄積する生き物でもあります。海の有害物質とは何か。ヒトの世界ではもう禁止されているはずの、PCB(ポリ塩化ビフェニル)です。
絶縁体や塗料などに広く使われていたPCBは人体に悪影響があるとわかり、1970年から80年代に各国で使用が禁止されました。PCBは分解速度が速いので、海に解け出したPCBはプランクトン、小魚、それを捕食する生き物、の順に蓄積されていきます。そして食物連鎖のトップのシャチに、40〜50年かけて影響を及ぼしはじめたのです。免疫系に影響を与え、個体は減っています。
そこに、気候変動が追い討ちをかけています。シャチは水温の低いところに生息します。気候変動で水温が上がり、魚の生態系が変わることで、たとえばノルウェー付近のシャチは北へ北へと追いやられているのです。これは、ヒトの漁業や観光業にも影響を与えています。
シャチはすでに絶滅危惧種です。アメリカやロシアなどで指定されています。
シャチはどう猛だといわれていますが、実はそんなことはないのです。肉食なだけで、不要な狩りはしません。人間を襲うというのも、じゃれあって怪我をさせてしまったという例がほとんどです。
カナダに長くシャチを自然の中で研究している研究者がいます。彼からシャチの会話の声を聞かせてもらったことがあります。シャチは群れをつくり、非常に賢い生き物だということです。シロクマだけじゃなく、他の北に住む生き物もときどき思い出してほしいな、と思います。
明日は「ち」ですね。「ち」でお会いしましょう。よい週末をお過ごしください。
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