こんにちは。脱炭素用語しりとりです。日本一わかりやすく、用語解説を毎日ひとつずつやっています。なぜしりとりなのかはわかりません。
昨日は「くうこう(空港)」でしたので、「う」です。さっそくはじめましょう。
英語ですね。ウェットは湿っている、濡れているのWet。ランドは土地ですね。つまり、湿地。
それが、湿地に関する国際的な条約、ラムサール条約(1971年制定)の定義によると、「ウェットランド」には、日本で考える湿地よりももっと広い範囲が定義されています。たとえば、人工湿地、川岸、海岸、干潟、水田、サンゴ礁などなど。
水のあるところ、たまっているところ、という意味合いなんですね。
それで、この「湿地」、ラムサール条約では主に生態系を守る目的のものでしたが、脱炭素にも非常に大事なものなのです。
湿地(ウェットランド)は、炭素を吸収し、貯蔵する天然のCO2貯蔵装置なのです。すべての陸上の30%の炭素を貯蔵しているといわれています。世界の森林の貯蔵量の2倍です。
ウェットランドが主に農地転用目的で、乾燥されたり焼き払われたりすると、貯蔵されているCO2が放出されます。何世紀にもわたってためられていたものが、です。
1970年以降、すでに世界の35%の湿地が失われているといいます。気候変動対策としても、湿地は非常に重要なのです。
しかし、こうした農地転用は主に貧しい国で行われている、経済問題でもあります。森林や湿地の保存は、経済とのバランスの問題でもあるのです。
ラムサール条約の元、各国は湿地の回復をしています。北欧・バルト諸国の泥炭地では20,000ヘクタールが回復。セネガルではマングローブ林が回復しており、20年間にわたり50万トンのCO2が貯蔵されるといいます。まさに天然のCO2貯蔵装置。
2月2日は世界湿地の日って知ってました?(知りませんでした)湿地の保全・再生にも注目したいです。
明日は「ど」ですね。「ど」でお会いしましょう。ではでは。
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