こんにちは。日本一わかりやすく、脱炭素を用語から解説している、連載コーナーです。今朝は寝坊しました。
しりとりで毎日ひとつずつ用語解説をしています。昨日は「てぃーしーあーるいー(TCRE)」だったので、今日は「い」です。ではさっそく今日もまいりましょう。
はい。いわゆるIEA、IEAというやつですね。このサイトでも何度も記事になっています。
日本語にします。国際エネルギー機関。これがIEAの正体です。正体。
英語だと「エナジー」だけど、日本語になると「エネルギー」になる不思議。まあそのあたりはスルーしてください。
では、何をしているところかというと、その理解にはまず成り立ちを知ることが手っ取り早いです。
国際エネルギー機関は1974年にできました。このとき、なにがあったのか。そう、オイルショックです。石油が足りなくなるといって日本でもトイレットペーパーを買いだめしたりしました。お父さんお母さんにきいてみてください。
で、石油がやばいとエネルギーがやばい、電気がやばい、となります。当時はもちろん、石油に世界が依存していましたから。では、このエネルギー(≒オイル)を、国と国との間でどう安定供給しようか。独り占めするやつが出ると国際情勢に悪影響を与えるかもしれん、という問題意識から、各国で協力しあい、協定を結ぼうじゃないか、ということが目的となったのです。
国際エネルギー機関は、国連との直接のつながりはありません。こちらは、OECD加盟国の中からさらに参加する国があるというものです。OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)とは、経済協力開発機構であり、1948年に第2次大戦後にできた経済助け合い会です。現在、37の国がOECDには加盟しています。
IEAには現在30の国が参加しています。
IEAはなので、生まれ育ちからオイルを重視します。オイルのために生まれ、オイルの元で育ち、というわけですから。
なので、つい先日、5月18日にでた世界のエネルギーについての報告書「Net Zero by 2050」には世界中がビックラこいたわけです。なぜならその報告書には「オイルを捨ててカーボンニュートラルにしなさい。脱炭素しなさい」と書いてあったからです。
これぞ究極の手のひらがえし。いや、いいことなんですけどね。「おまえがそれ言うか〜〜〜」とは思いました。オイルショックは遠い昔ですね。50年も前ですもんね。
このように、IEAは世界や国のエネルギー政策に影響を与える報告書や提言をおこなっています。それも重要な仕事なのです。
エージェンシー、というのがかっこいいですね。ということは、IEAで働いている人はエージェントですね。スパイ味がある・・・! けどもちろん、IEAは秘密組織ではありません(たぶん)。
しりとりは続きます。明日は「し」はじまりの脱炭素用語を紹介しますよ。では、よい日曜日を。
*EnergyShiftの「IEA」関連記事はこちら
これまでのしりとり
しりとり
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りにゅーあぶるえなじー(リニューアブルエナジー)
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じぞくかのうせい(持続可能性)
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いーろんますく(イーロン・マスク)
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くらいめいと(Climate)
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とくべつこうあつ(特別高圧)
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つんどら(ツンドラ)
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らるでれろ(ラルデレロ)
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ろはす(ロハス)
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すいそ(水素)
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ぐりーんにゅーでぃーる(グリーン・ニューディール)
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るりかけす(ルリカケス)
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すまーとめーたー(スマートメーター)
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たいようでんち(太陽電池)
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ちちゅうねつりよう(地中熱利用)
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うみ(海)
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みどりむし(ミドリムシ)
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ぴーぴーえー(PPA)
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きたほんれんけい(北本連系)
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じーえいちじー(GHG)
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じおぱーく(ジオパーク)
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くうきでんち(空気電池)
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ちさんちしょう(地産地消)
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うぃんどふぁーむ(ウィンドファーム)
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むうるがい(ムール貝)
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いぶき(いぶき)
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きこうしなりお(気候シナリオ)
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おおあめ(大雨)
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めたんがす(メタンガス)
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すてらまっかーとにー(ステラ・マッカートニー)
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にほんおろしでんりょくとりひきしょ(日本卸電力取引所)
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しょうえね(省エネ)
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ねっとぜろ(ネットゼロ)
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ろかぼ(ロカボ)
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ぼるけーの(ボルケーノ)
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のっくす(ノックス)
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すまーとしてぃ(スマートシティ)
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てぃーしーえふでぃー(TCFD)
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じゃくでんき(弱電気)
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きどるいげんそ(希土類元素)
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そうでんもう(送電網)
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うっどちっぷ(ウッドチップ)
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ぷらねたりーばうんだりー(プラネタリーバウンダリー)
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りちうむ(リチウム)
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むでんちゅうか(無電柱化)
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かーぼんふっとぷりんと(カーボンフットプリント)
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しゃち(シャチ)
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いんたーなしょなる・えなじー・えーじぇんしー(IEA)
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