こんにちは。脱炭素、カボニュー関連の用語を紹介しているしりとり連載、今回で100回目です。イェー。
しりとり、昨日は「クジラ」でしたので、今日は「ら」はじまりです。ではさっそく。
聞きなじみ、あまりないかもしれません。もしかして、EV情報を追っかけている方の中には知ってる方がいるかも。
ライフ・サイクルまではわかるのではないでしょうか。普通ライフ・サイクルは人の誕生から死までの間のことをいいますが、物事のはじめから終わりまでを人の一生に例えて、広告や商品に当てはめてていったりします。プロダクトのライフ・サイクルとかいう意味です。
アセスメントとは、ざっくり、評価のことですね。
これを組み合わせると、商品のはじめから終わりまでを評価する、ということがライフ・サイクル・アセスメントであるということです。
この考え方は脱炭素にとって、重要なことばなのです。商品を使用する時、消費する時だけが商品のライフ・サイクルではないよ、ということです。
最近ではEVでよくライフ・サイクル・アセスメントが引き合いに出されます。つまり、購入して使用する(消費する)時のCO2は、EVの場合基本的にゼロです。
しかししかし。ちょっと待っておくんなさいよ。車体を作る工場ででるCO2は? EVにはバッテリーがありますが、バッテリーを作るときのCO2排出は? もっと遡れます。バッテリーに必要なリチウムなどの鉱物を採掘するときのCO2排出はどうなってる? などなど。
ライフの終わりの方もあります。EVの廃棄、もしくはリサイクルにかかるCO2排出は?
細けえことはいいんだよ、と思われますか。細かいんです。こういう、いわゆる「隠れたコスト」までをオープンにしないと、EVは使うときはCO2出さないけどつくるときにむっちゃでてるやん、といわれかねない(詳しくはこちらの連載をごらんください)。
こうした包括的な評価は、スコープ1、2、3の考え方にもつながります。
カボニュー関連はなんというか、隠さないほうがいい、というよりも、隠すことができません。なぜなら、CO2は地球全体の話しなので。一企業、一国家がオープンにしていなくても、ほかのところでかならず影響が出てしまいます。使っている間の一時期だけを前面に出して環境にいい、とはいえないのです。
そうした意味もあって、ライフ・サイクル・アセスメントの考え方が脱炭素には非常に重要なのですね。
今回はEVを引き合いに出しましたが、たとえばペットボトルでも同じです。原料から廃棄までを考えて使われているか。そういえば、LEGOがペットボトルのリサイクル原料でつくられるというニュースがありました。ライフサイクルをリサイクルで。
しりとりはまだ続きます。明日は「と」です。「と」でお会いしましょう。よい一日をお過ごしください。
これまでのしりとり
しりとり
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りにゅーあぶるえなじー(リニューアブルエナジー)
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じぞくかのうせい(持続可能性)
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いーろんますく(イーロン・マスク)
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くらいめいと(Climate)
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とくべつこうあつ(特別高圧)
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つんどら(ツンドラ)
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ろはす(ロハス)
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ぐりーんにゅーでぃーる(グリーン・ニューディール)
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むうるがい(ムール貝)
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めたんがす(メタンガス)
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すてらまっかーとにー(ステラ・マッカートニー)
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しょうえね(省エネ)
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ろかぼ(ロカボ)
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ぼるけーの(ボルケーノ)
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のっくす(ノックス)
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てぃーしーえふでぃー(TCFD)
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でぃすくろーじゃー(ディスクロージャー)
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じゃくでんき(弱電気)
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きどるいげんそ(希土類元素)
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うっどちっぷ(ウッドチップ)
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りちうむ(リチウム)
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