こんにちは。毎日ひとつずつ、カボニュー(カーボンニュートラル)関連の用語を紹介している日本一ゆるいカボニューコンテンツです。毎日だいたい11時ごろ更新です。
しりとりで毎日紹介しています。昨日の「スマホ」をうけて、今日のことばは「ほ」はじまり。ではさっそくいきます。
北海、North Seaです。場所はどこかというと、ヨーロッパです。イギリスがありますよね。地図で見て、イギリスの右側、ノルウェーとデンマークの左側、ドイツとフランス、ベルギー、オランダの上。地図を上下左右でいわないように。
この各国に囲まれた海を北海といいますが、ここ、ちょっと面白いところなんです。もちろん、エネルギー転換、脱炭素的に。
1960年代、ここには質のいい油田があることがわかり、次々と油田、ガス田がありました。北海油田といいます。まんまですが。当初はタンカーで運ばれましたが、1970年後半にはイギリスやドイツへのパイプラインも引かれました。
オイルショックもあったことから、北海油田はヨーロッパの重要な産油地であり、エネルギー源になりました。
しかし2000年代に入り、徐々に生産量が減りはじめ、ついに枯渇しはじめました。特にイギリスは、ずっとここのオイルを使っていたのが、輸入に頼らざるを得なくなりました。
それにちょうど入れ替わるようにして、開発されはじめたのが洋上風力発電です。ドイツなどで徐々に開発が始まり、2002年にデンマークの洋上で大規模洋上風力発電ができました。2010年にはイギリスで競うように最大規模の洋上風力発電も稼働しています。
いま、イギリスでアツイのがドッガーバンクといわれる一帯で、イギリスの東で計画が進められています。そのあたりは英国王室の保有する地所だそうで、英国王室から土地を借りて作るんだそうです。
イギリスで風力発電があるのはもちろん北海側だけでなく、ぐるりと囲むように風力発電所がありますが、北海がいままで産油地だったことを考えると、非常に象徴的なエネルギーの転換が起こっているのです。
北の方では風力発電が盛んです。北海道や東北でもいま、洋上の風力発電がアツイです。
しりとりは続きます。明日は「い」。「い」はじまりになります。では、よい週末をお過ごしください。
(一部本文を修正いたしました。2021年7月13日)
これまでのしりとり
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