しりか(シリカ)::毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第146語 | EnergyShift

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しりか(シリカ)::毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第146語

しりか(シリカ)::毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第146語

こんにちは。脱炭素関連の用語を日本一ゆるく、やさしく、わかりやすく、毎日お届けしています。

しりとり、やっています。昨日は「社会的責任投資」でしたので、今日は「し」。

しりか(シリカ)

シリカってご存知ですか。二酸化ケイ素です。わかりにくいですね、酸素と結びついたケイ素。ケイ素はシリコンです。二酸化ケイ素は、シリコンの自然状態という風に考えられます。

シリコンは、よく知られているように半導体の材料であり、太陽光パネルの素材でもあります。太陽光パネルにはいくつか種類があるのですが、今最も多く使われているのがシリコン系太陽光パネルです。

シリカをむにゃむにゃして、純度の高いシリコンを造り、そのシリコンでいろいろなものを作るのです。

ではこのシリカはどこにあるんでしょうか。答えは、どこにでもあります。なぜなら、これは基本砂だからです。砂の主成分がシリカです。

で、このシリカ、確かにいろんな材料なんですけど、そのままではもちろん使えないのです。砂だし。

シリカである砂はいったん金属ケイ素にします。この金属ケイ素にいったんしてから、有機ケイ素の原料という使いやすい材料になり、太陽光発電部材になったり、自動車部材になったり、いろんなものになります。そのままでは使えないからいろいろ化学反応を経て使いやすくするんですね。

その化学反応の最初、シリカを金属ケイ素にするときに、実は大量の電気を使うのです。1,800℃の高温で炭素と反応させる必要があったのです。使いやすくするために。

でもちょっと待てよと。脱炭素的にそれはどうなのよ、と。いろんなEVや太陽光パネルに使う原料が大量の電気使うのはどうなんでしょうと。

そういう疑問を持った研究者がいて、大量の電気を使わなくて原料の有機ケイ素をつくれないの? と。そしてやり遂げました。

シリカにアルコールを直接反応させ、有機脱水材と少ない触媒を使い、金属ケイ素を作らないで有機ケイ素を合成することに成功したのです。

今は実用化に向けてより使いやすく、より低コストを目指して研究は続けられているようですが、うまくいけばまた脱炭素がジャンピングするのではないでしょうか。

砂漠に大量にあるシリカ。なかなかかわいい名前ですが、けっこうすごいやつなのです。

しりとりは続きます。明日は「か」。暑い日が続きます。ご自愛ください。ではでは。

ひとつまえのしりとり(社会的責任投資)

 

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