いちじえねるぎー（一次エネルギー）：毎日連載！日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり　第169語

みなさんこんにちは。日本一わかりやすい脱炭素用語集です。あいさつって本当はそんなにバリエーションないのかもしれません。

しりとりで用語紹介を毎日やっています。昨日は「ドバイ」でしたので、今日は「い」。

いちじえねるぎー（一次エネルギー）

たまにはエネルギーど真ん中の用語紹介でもやりましょう。毎日やれ。

一次エネルギーということばはそんなに難しくありません。自然のまま、エネルギーとして使えるもの。自然界に存在するエネルギーのことです。

ちょっとまってください。この場合のエネルギーってなに。エネルギーとは、うーん、教科書的には「仕事をする能力」のことですが、わかんないですよね。たとえば、熱エネルギー、光エネルギー、力学エネルギーなんてのもあります。何となくわかりますでしょうか。

で、一次エネルギーですが、つまり、自然界の状態そのままで熱を持ったり光を持っていたりするもの、という意味になります。たとえば、石油。いや、石油は精製しているので、原油。これは、そのままで熱エネルギーになります。燃えますので。

ご存知の通り、原油はとても手っ取り早く大きなエネルギーを取り出せるものなので、長く使われてきたのですね。石炭や天然ガスも一次です。

水はどうでしょうか。一次エネルギーになります。流れたり落ちたり、あと波もあり、そうした力学がそのままエネルギーです。太陽は光エネルギーなので、これも一次。ほかにも地下の熱（地熱）、原子力の燃料の鉱物の一部（ウランなど）も一次です。

さて、一次があるなら二次もあります。一次試験の次には二次試験があるように。二次は、一次エネルギーを使って得られるエネルギーのことです。電気が代表的なものです。ガスでも、天然ではない都市ガスは二次エネルギーになります。あと、石油を加工したガソリンも二次エネルギーの仲間。

よくいわれる水素はどうでしょう。水素はそのまま自然界に存在せず、加工してしか純粋な水素は得られないので、二次です。

ただの区分といわれればそれまでなのですが、大事なことは一次から二次への変換にもエネルギーが必要になることです。電気分解すると電気がいります。そうしたそれぞれの特性がありますよというお話。

三次試験はありますか。三次は基本的にありません。エネルギーを使う場所、つまり「最終エネルギー消費」になります。よかったですね。

しかし、一次エネルギーから二次エネルギーへなぜ変換するのでしょう。それだけ使い勝手がいいからなんでしょうね。全部原油だったらテレビもつきませんし。

しりとりは続きます。明日は「ぎ」。よい一日をお過ごしください。ではでは。

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