ぶるーすいそ(ブルー水素):毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第224語 | EnergyShift

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ぶるーすいそ(ブルー水素):毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第224語

ぶるーすいそ(ブルー水素):毎日連載!日本一わかりやすい脱炭素用語解説しりとり 第224語

こんにちは。脱炭素の関連ワードを毎日紹介しているこのコーナー。連載です。今日もやります。

しりとり、やっています。昨日は「ウェーブ」、波、でしたので、今日は「ぶ」。

ぶるーすいそ(ブルー水素)

ブルー水素。聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。その方はけっこうなツウです。

水素はカーボンニュートラルな社会のための重要なエネルギー源であると目されています。水素社会がやって来る! なんていう雑誌の特集もみたりしますよね。

水素はたしかにそれ自体では炭素をださない、優秀なエネルギー源です。だがしかし。水素はそのままでは転がっていません。水素は理科の実験でやったように、他の元素とくっついて世の中に存在しているので、水素だけを利用とすれば、水素を引っぺがさないといけないわけです。

わかりやすいのが水の電気分解。水のH2Oを電気分解すると、HとOに分解されるので、Hができます。これが一番C(炭素)を出さない水素のつくり方です。で、この電気分解にも電気が必要ですね。じゃあその電気を再エネでつくったら、完全カーボンフリー。CO2(二酸化炭素)はでないことになります。

この再エネと電気分解でつくった水素、これをグリーン水素といいます。水素が緑色をしているわけではありません。

そうです。水素は何によってつくられたか、が非常に重要で、水素自体はカーボンフリーだけど、その製造過程でCO2、または温室効果ガスがでていたら意味ないのです。

再エネと電気分解でつくられたのがグリーン水素。では、今回取り上げたブルー水素はなんでしょうか。

それには、水素の製造方法を少しだけ紹介しなければいけません。先にあげた水の電気分解のほかに、水素のつくり方として、天然ガスと水蒸気を反応させて水素を取り出す方法もあるのです。水蒸気改質、とか水素改質、などといいます。現在の水素製造方法はだいたいこの方法でつくられています。天然ガスの他に、石炭を使う事もあります。

このやり方の一番の問題は、天然ガスや石炭など、化石燃料を使い、CO2が発生することです。あきませんやん。あきませんね。

この製造時のCO2をほったらかすのは、グレー水素といわれています。

でですね、このグレー水素の製造時にでるCO2を、回収して、貯留(たとえば地下に埋める)などとしたら、CO2が大気中にでない水素になるんじゃないか。これが、ブルー水素です。やっとでてきた。

CO2の回収と貯留というのは、いわゆるCCS、またはCCUSといわれているものです。ガス火力発電所から排出されるCO2にも同じ技術が使えるのではないかといわれ、研究開発が進んでいます。

しかしちょっとまってください。たしか、二酸化炭素の回収・貯留というのは、まだ実証実験の段階で、大規模な商用にはなっていないのです。イギリスにできるとされている「H2ティーズサイド」は、年間最大200万トンのCO2を回収し、北海に貯留する計画です。ただこの計画は2021年に発表され、2024年に投資判断が行われ、稼働開始は2027年目標。2030年までに1GWまで拡大するといいます。投資判断もまだなのか。

そして、貯留する場所の問題もあります。どこに貯留するのか。結局、貯留できる場所のない日本では、貯留場所のあるところから輸入するしかないのではないかともいわれています。

なぜこのようなブルー水素が計画されているかというと、化石燃料から水素をつくったほうが、グリーン水素よりもコストが安いんですね。しかし、グリーン水素の製造コストもどんどん下がっています。ブルー水素の本格導入がされそうな2030年代半ばまでにはぐっと下がるともいわれています。

まだ実証実験や計画段階のブルー水素になるのか、グリーン水素が広がるのか。それはまだわかりません。

ということで、ブルー水素とグリーン水素、グレー水素でした。他に何色があるのでしょうか。ブラウン水素というのがあります。グレー水素のうち、特に石炭から製造される水素を指していいます。イエロー水素は、水の電気分解の電気を原子力を使うものを指します。ターコイズ水素は、メタンの熱分解ですが、航路のエネルギーを再エネでやるものです。もう何色が出てきても驚きません。また別の機会にご紹介します。

しりとりは続きます。明日は「そ」。ではでは。よい週末をお過ごしください。

ひとつまえのしりとり(ウェーブ)

 

これまでのしりとり

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